フォルクスワーゲンが中国に「入れこむ」理由 成長過程、電動化の野望さぐる

公開 : 2018.04.25 20:20

中国の時代

2010年、中国の8大自動車メーカーのうち中国企業は1社だけ。奇瑞汽車がようやく8位に入っていた。

昨年になると上位8社のうち3社が中国企業で、ジーリー(吉利汽車)が3位に食い込んだ(フォルクスワーゲンホンダに続いて)。宝駿が7位、長安汽車が8位である。

国産自動車メーカーには伝統といったものがないので、大流行の兆しがある電動SUVで成長を加速させようとしている。これらのモデルはもはや欧州デザインのパクリではない。

フォルクスワーゲン中国の社長ステファン・ウォレンシュタインは、現代の中国のクルマは「偉大な製品」だという。

外国企業であるにもかかわらず、フォルクスワーゲンは過去を引き合いに出して国産企業と戦っている。

「中国で車に乗ったことがあるひとなら、われわれの栄光あるクルマに乗った経験をお持ちでしょう。サンタナとジェッタです」とウォレンシュタインはいう。

「われわれのブランドの精神的な拠りどころですね」

関連テーマ

おすすめ記事

 

EVの人気画像