フェリー・ポルシェの末息子、75歳に 生い立ちを振り返る

公開 : 2018.05.10 15:40

ヴォルフガング・ポルシェの生い立ち

ヴォルフガング・ポルシェは1943年5月10日にシュトゥットガルトで生まれた。

6歳半ばまでの期間を、オーストリアのツェルアムゼーにあった祖父のフェルディナンド・ポルシェの地所である「シュットグート」で過ごした。一家と会社がシュトゥットガルトに戻ったのは、1950年のことだった。

ヴォルフガングは1965年にアビツール(大学入学資格)を取得し、金属加工職人としての試験にも合格、その後、ウィーン経済経営大学で経営学の学位を取得し、1973年には国際経営学の博士号を授けられている。

実業家としての第一歩を独立した起業家として踏み出す。彼が興した会社JAMOTOは、ヤマハ製オートバイのオーストリアとハンガリーにおける総輸入元。

1976年に彼はドイツに戻り、ダイムラー・ベンツAG(シュトゥットガルト)に入社、ドイツ国内外の各地でセールスマネジャーとして勤務した。1978年にポルシェAGの監査役会メンバーに指名され、父のフェリー・ポルシェをサポートした。

1998年の父フェリー・ポルシェの死後、ポルシェ家のスポークスマンに選出された。2007年1月にポルシェAGの監査役会会長を引き継いだ。また2007年6月、ポルシェ・オートモービル・ホールディングSEの設立と同時に、その監査役会会長に就任。さらに2008年4月24日付けでフォルクスワーゲンAGの監査役会メンバーに、2012年5月10日付けでインゴルシュタットのアウディAGの監査役会メンバーに就任した。

4人の子どもと4人の孫をもつヴォルフガングは、ザルツブルクと、一族から受け継いだ「シュットグート」があるツェルアムゼーの間を往復する生活をしている。

「シュットグート」で彼は、アルプス有機農場を経営し、約200頭の牛を飼育。スポーツカーに対する情熱は、若いころから彼の生活の中心部分を占めてきた。この数十年間、ポルシェのビンテージカー収集に励み、彼は収集したクルマを日常でも使用している。

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