大化けする企業? 英エクイップメイク、電動化が後押し 他社より2年先行とも

公開 : 2018.06.02 08:10

電気自動車のパワートレイン生産を主な仕事とするエクイップメイクのイアン・フォーレイに話を聞きました。まだヘセル最大の企業ではありませんが、電気モーター事業でライバル企業よりも2年先行していると言われており、いつか大化けするかもしれません。

もくじ

エクイップメイクという会社
高性能モーターの開発
最初の仕事はF1のサスペンション
電気自動車のリーダー
下請けからの脱皮

エクイップメイクという会社

電気自動車のパワートレインで英国版ヘンリー・フォードが誕生しそうだ。彼の名はイアン・フォーレイである。

エンジニアリングに対するたぐいまれな洞察力、あらゆる電動機への情熱、賢明な計画と政府からの有効なファンド(それに運の助け)。これらが相まって、フォーレイと彼の20人のチームは、へセルのエクイップメイクという会社を一気に拡大し、5年以内にまったく新しいノーフォークの工場で電気モーターを大量に製造する準備をしている。

クルマ関係者の間ではすでに周知のことだが、フォーレイとエクイップメイクは、300psを発するAPM200電気モーターの設計者、製造者、サプライヤーとして、最近広く知られるようになった。エクイップメイクがデルタ・モータースポーツ、アリエルと共同開発中の1200psの超高性能四輪駆動、アリエル・ハイパーカーに使われているモーターである。

機敏なフォーレイは、エクイップメイクの名前と技術力を世の中に広めるにはハイパーカーが最適だと判断したが、彼の考える会社の目標は高性能電気自動車のエンジンを作るメーカーなどではなく、もっとはるかに大きい。バス・プロジェクトと第二のクルマ顧客プロジェクトはすでに佳境に入っており、大手自動車メーカーからの真剣な問合せは、質、量ともに急激に増え続けている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

EVの人気画像