巨大バッテリー工場、10カ所以上必要 2025年までに 世界的なEV人気で

公開 : 2018.06.01 17:10

報告書の予測では、電動化が急激に進み、2030年までに電動化された自動車は2億2000万台に上るといいます。世界中で、テスラのギガファクトリーのようなバッテリー製造工場があと10カ所必要になるとのことです。

もくじ

ギガファクトリー、あと10カ所
各国の現状、今後の展望

ギガファクトリー、あと10カ所

世界的に電動自動車(EV)の需要はうなぎのぼりだ。新しい政府間報告書の予測によると、2025年までに「少なくとも」10カ所、ギガファクトリーと呼ばれる規模のバッテリー製造工場が必要になる。

国際エネルギー機関(IEA)は、エネルギーの将来について政府への提言を行うが、その知見によれば、世界のEVは2030年までに、現在の300万台強から2億2000万台にまで増加する。

ハイブリッドカーやフルEV、燃料電池車の普及は勢いを増しており、路上の電動化されたクルマは2020年までに今の3倍になるだろう。充電設備(公設施設を問わない)は2016年から2017年の間に100万台増加している。

IEAの予測によると、EVの人気が上昇し、石油の需要は2030年までに一日あたり257万バレル減少する。しかし、これを達成し、バッテリーを搭載するEVの需要を支えるには、テスラ式のバッテリー工場、つまりテスラCEOのイーロン・マスクがいうところの「ギガファクトリー」の新設が必要だ。

テスラのネバダ工場は、完成すれば92万9000平方メートルを超える世界最大の建造物になり、1年で35ギガワット・アワーのバッテリーを生産できる。これは現在の、世界の需要の半分にあたるが、10年後までにはその10倍が必要になるとIEAは予測している。

関連テーマ

おすすめ記事

 

EVの人気画像