新排ガス基準WLTP導入 各メーカーへの影響、予想以上に CO2増加量を大幅増

公開 : 2018.08.08 15:40

各モデルの再認証にも遅れ

JATOはNEDCとWLTPの数値の乖離に加え、現時点で20%程度の車種しかWLTP認証を受けていないことを懸念している。9月1日の施行までに対応が間に合わない可能性が出てきているのだ。

先のスポークスマンによれば、「各モデルの再認証が想定ほどスムーズに進んでいません。20%のモデルの再認証に11カ月を要しています。これは各メーカーが8月31日までに登録できなかった在庫を抱えてしまう可能性を含んでいます」

このニュースは、欧州各メーカーが今後より厳しくなる排出ガス規制への抗議を発表したことに続くものだ。これは2021年までに平均95g/kmに、2030年までに66g/kmへの削減を義務付けるものだ。

これは昨今のディーゼルへの逆風により多くのひとがガソリンを選択したことによるCO2排出量の増加と重なり、多くのメーカーを困難に直面させている。この規制に適合できなかった場合、1グラム1台あたり95ユーロ(1万2000円)という罰金が課せられるのだ。

JATOのスポークスマンは「欧州の自動車メーカーは年間1600万台以上を販売しており、経済的に大きな打撃を受けることになるでしょう」とコメントしている。

日本への影響も考えられる。

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