試乗 2018年型レンジローバー・スポーツP400e PHEVの評価は

公開 : 2018.08.20 11:10

レンジローバー・スポーツのプラグインハイブリッドバージョン「P400e」は、その価格や税制面での利点から多くのファンをつかむでしょう。実際に試乗してみての走行感覚にも優れていますが、このモデルの中で最も優れているグレードだとは言い切れません。

もくじ

どんなクルマ?
プレス発表が遅れた理由
すでに2019年型に移行

どんな感じ?
実用性と積載性が若干犠牲に
素材や装備が改善 ディーゼルの方が経済的
モーターならではのトルク 熟成された足回り

「買い」か?
免税は魅力 多気筒の迫力なし

スペック
レンジローバー・スポーツP400e HSEのスペック

どんなクルマ?

プレス発表が遅れた理由

ランドローバーの新型、レンジローバー・スポーツ・プラグインハイブリッドの2018年バージョンは寿命がとても短いクルマだ。冷蔵していないエビを土曜の朝の屋台で恐る恐る買うようなものだ。腐ったエビを食べれば病気になる。当たり前だ。

しかし円熟のレンジローバーで病気になることはない。もちろんだ。世の中の排ガス規制が急速に変化しつつある中、ランドローバーのような自動車メーカーは生き残るためにさまざまな試練を受けている。このクルマはそういう文脈の中で生まれたのだ。

ランドローバーによれば、この新型P400eは2月から購入可能だった。8月までこのクルマを英国のプレスに発表しなかった理由はよくわからないが、たぶん複雑なパワートレインのせいではないだろう。

税金が安く非ディーゼルのレンジローバー・スポーツに対する需要はどんどん高まっており(ランドローバーが言っていることだが)、一方で、ランドローバーは顧客向けのクルマの製造で手いっぱいで、プレス向けのクルマをつくる余裕がなかったという訳だ。

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