発表前に開発中止になった21台のクルマ 後編

公開 : 2018.08.26 17:10  更新 : 2021.03.05 21:36

スバル製のサーブ版クロスオーバー(2006年)

1999年から2005年まで、GMはスバルを一ブランドとして擁した当時の富士重工業の株式を20.4%所有していたが、経営陣はこのパートナーシップを、スバルの生産台数増加と、サーブのラインナップ拡充を同時に叶えるチャンスだと考えた。サーブは2004年にインプレッサ・スポーツワゴンをベースとした9-2Xを発売したが、これに続いてB9トライベッカからSUVの9-6Xを編み出そうと考えた。そのプロトタイプは、今もサーブのミュージアムに展示されている。

サーブ調のマスクを与えられたそれは、背後に隠したボクサー6ともども、ベース車の特徴を明らかに示すもの。このプロジェクトが中止されたのは、GMが2005年に富士重株を手放したためだ。その後、トライベッカは2008年にマイナーチェンジを図るが、その顔立ちには9-6Xの要素が多く見て取れる。

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