大クラッシュから復活 幻のアストン「DP215」、24億円で落札

公開 : 2018.08.31 11:10  更新 : 2020.12.08 18:48

大クラッシュ、そして復活

引退後は新型V8ユニットのテストベッドとして使用されていたが、夜間テスト中のアクシデントで大きなダメージを受け廃車になってしまう。

その残骸は1974年に放出されるのだが、エンジンやギアボックスを始め数多くのパーツは失なわれていた。その後、愛好家が引取りレストレーションがスタートするのだった。

アストン マーティンのレーシング・ディビジョンに残っていたボディパネルやパーツが使用され、オリジナルのエンジンとギアボックス以外は完璧に復元。2000年に現在のオーナーのもとに移り、失われていたギアボックスは製作され、引退後DP212に積まれていたオリジナルのエンジンも取り戻し、ようやく本当のDP215になったのである。

ワンオフのワークス・コンペティションGTモデルというヒストリーに加え、愛好家の熱意で完璧に復元された「レーシングマシンの文化財」といえる存在。RMサザビーズ・モントレー・オークションでは、フェラーリ250GTOには及ばなかったが、2145.5万ドル/24億296万円の落札額は正当に評価されたものといえよう。

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