レーシングタイヤは手作り 原料は天然ゴム 製造工程を追う

公開 : 2018.10.06 07:10  更新 : 2021.03.05 21:30

番外編1:レーシングタイヤの原料

ダンロップが使用する天然ゴムは、ゴムの木が最もよく育つタイ、マレーシアとインドネシアの熱帯雨林から供給されている。ゴムを抽出するため、木の幹に切り傷をつけることで、樹液としてしみ出してくる天然ゴム成分を採取しているのだ。

ラバーミルクとしても知られるこの天然ゴム成分は、ろ過され、ギ酸と混ぜ合わされることで液体から個体へと変化する。この状態でもすでにゴム素材にはなっているが、ハーナウへ出荷するには、さらに回転機を使って薄いロール状にする必要がある。

馴染み深い「黒くて丸い」形状へと姿を変える前に、堅さを増すためのカーボンブラック(微細な炭素粉)など、複数の添加剤を加えることでゴム成分の調整を行う。

ダンロップではBTCCに参戦する各チームに対し、1レースごとにそれぞれ16本のタイヤを供給している。レース期間中、タイヤは常にドライバーとチームスタッフによる手厚いケアを受けていると、レースタイヤエンジニアのステファン・ナセロは話す。

「ル・マンのように究極にタフな環境では、タイヤは通常の4倍もの周回をこなすことで限界まで酷使されます」とナセロはいう。

つまり、この天然ゴム製品はレースの走行ペースで、約740kmを走りぬかなければならないということだ。

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