最高にホットなBセグ・ハッチバックを探す 前編 回顧録

公開 : 2018.09.24 07:40

2009年には多くの魅力的なベイビー・ハッチが登場しました。そこで300万円で買えるベストハンドリング・ハッチを決める戦いが行われました。以前3位を獲得したスイフトスポーツが再び参戦しています。まずは高速道路を中心とした公道でのテストを行います。

AUTOCAR JAPAN誌 76号

もくじ

公道とサーキットでハンドリングを試す
速さだけでなく走る楽しさを
荒れた路面での突き上げ
高速での走りは
元気いっぱいのアバルト
優秀だが何かが欠けたトウィンゴ

公道とサーキットでハンドリングを試す

昨年はグッドウッド・サーキットで予選、その近くにあるワインディングで決勝戦をそれぞれ行ったが、今回は北ヨークシャーの荒野とミルブルック性能試験場を舞台に選んだ。そして昨年と同様、この選手権の勝者は、秋に開催される「無差別級」ベストハンドリングカー選手権に招待されることになる。

昨年に続いて今年もノミネートされたのは、わずか1台だけである。スズキのスイフトスポーツがそれだ。再び選出された理由はいたってシンプルで、前選手権でそれだけの魅力を発揮したからにほかならない。このクルマが備えた本物の、昔ながらのホットハッチらしい感覚には、昨年と同等以上の結果を期待している。

そのほかはすべて新顔だ。ただ、陣容はさまざまである。ルノースポールのトゥインゴは先代のルーテシアをベースにした、スイフト同様に昔流のホットハッチである。今回はカップ・サスペンションキットを装備した個体を選んだ。

過去の本誌のテストで何度も勝利を収めている新型フォードフィエスタには、2モデルに登場願った。ゼテックSは市販モデルではいちばんスポーティなバージョンで、実に楽しいクルマだ。この手のテストではお馴染みであり、走れば走るほど、その気持ちよさに感心させられる。

もう1台はマウンチューンによるチューンドバージョンで、ルックスの変更だけでなく、パワーも価格も上昇している。しかも、装備されたオプションには、すべてメーカー保証が適用される。

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