ダイムラー会長、最新ディーゼル「問題なし」 昨今の販売壊滅も否定

公開 : 2018.10.04 10:40

経営の一線を退こうとしているダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、昨今のディーゼルエンジンの排ガス問題について発言。最新ディーゼルの排気はガソリン並みで、批判の的にはなり得ないといいます。

もくじ

クルマが大きいほどディーゼルが経済的
CO2削減にはいまだ有効

クルマが大きいほどディーゼルが経済的

排ガス不正に揺れている自動車業界。しかしダイムラーを率いるディーター・ツェッチェは、気にすることはないと考えているようだ。

「最新ディーゼルのエミッションは、ガソリンのそれと大差ないので、問題ではなくなりました。もはや、観念的な論争を繰り広げる必要はありません。語られるべきは、以前に挙げたふたつのトピックスだけです」とは、パリ・サロンの会場でわれわれがツェッチェに投げかけた問いへの回答だ。

そのふたつの話題とは、規制上の要件と経済的利益である。ディーゼルが合法的で、経済的に存続可能で、ユーザーにメリットがある限りは、その居場所はあるだろう。

ツェッチェは、ディーゼルがコンパクトカー市場で事実上消滅した理由はまさしくそれだとしている。ガソリンエンジンの効率が上がるにつれ、コストの高いディーゼルエンジンは経済的な存在ではなくなった。価格差を燃料代でペイできなくては、もはやメリットはないというわけだ。

「Cセグメントにもその時は来るかもしれませんが、いまのところそういうことはありません。より大きなクルマでは差も大きいので、変える必要はないのです」

ツェッチェはまた、メルセデスのディーゼル販売が壊滅したという見解は誤りだとも述べる。「減少はしましたが、競合他社ほどではないですし、しばらく安定しています。かつてより下降した、というなら正しいですが」

関連テーマ

おすすめ記事