最高に「ふつう」なクルマは? ファミリーハッチ決定戦 前編

公開 : 2018.10.13 10:10  更新 : 2021.03.05 21:36

6位:キア・シード

キアはもはやお買い得ブランドと見做されることを望んではいない。もしそうだというなら、彼らを傷つけないために小声で囁くべきだろう。新型シードは多くの面でここに集まった他のモデルと同じくらい優れたファミリーハッチバックであり、このクルマとライバルモデルのプライスリストにおける3000ポンドから5000ポンドの違いに注目して、余った予算で何をしようかと考えるひとびとにとって、これは重要な点だ。われわれはがテストしたのは、シードではエントリーグレードとなる2だったため、いくつかの装備が省略されていた。

キャビンはやや地味な印象だが、使われているマテリアルの品質は高く、優れたレイアウトによって、クラス平均よりも広く感じられた。


1.0ℓエンジンのパフォーマンスと洗練度は及第点といったところで、実燃費テストでも十分な優位性を見せることは出来なかったが、一方でシードの控えめで素直なキャラクターに見合った、それなりの柔軟さをもつ悪くはないエンジンではある。

同じく乗り心地とハンドリングも素直で、適切に配置された操作系をもつシードは、活発で扱い易いモデルであり、クラスベストではないかも知れないが、その機敏さと乗り心地は、決して多くのライバルたちにも劣らない。

1万8000ポンドほどの価格を月々の支払額で考えると、シードは今回のテストでさらに上位にランクされたクルマと同じくらい魅力的な存在になってくるだろう。十分な下調べをしたうえでこのクルマを選べば、自分の倹約精神を後悔する瞬間が訪れるとは思えない。

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