日産キャシュカイ、英国で評価 マイナーチェンジ 優位性を固守

公開 : 2018.10.15 18:10  更新 : 2018.10.18 16:45

日産キャシュカイが新しいエンジンとインフォテインメント・システムを獲得。セアト・アテカやキア・スポルテージなどとの優位性を保っています。小型クロスオーバーは日本でも人気カテゴリーですし、完成度の高いデュアリスの日本導入にも期待してしまいます。

もくじ

どんなクルマ?
英国では4番手に付ける人気モデル
どんな感じ?
トータルバランスでは140ps仕様
多機能なインフォテインメント・システム
「買い」か?
優位性は変わらずも、迫るライバル
スペック
日産キャシュカイ・テクナ1.3DIG -T 138bhpのスペック

どんなクルマ?

英国では4番手に付ける人気モデル

長い自動車の歴史において、日産キャシュカイほどの成功を収めたモデルは、数少ない。日産がコンパクトSUVというカテゴリーをイノベーションしたわけではなくても、広く市民の支持を得るに至った立役者であることには違いないだろう。しかし、どんなイノベーターにも、必ずフォロワーが存在する。もちろんコンパクトSUVも然り。多くの追従するライバルとの優位性を保つことが必要不可欠となる。

今のところ、キャシュカイのリードは保たれている。2代目に生まれ変わり、昨年にはフェイスリフトも施され、今年の英国での販売数を見ると、今現在で4番目に売れているモデルとなっている。ちなみに、同じカテゴリーのライバル、フォード・クーガは8位、キア・スポルテージは10位に付けている。

3代目キャシュカイは2020年の発表と予測されているが、それまでの間、フレッシュさを保つため、2代目にも改良が加えられた。140psもしくは160psを発生する、新しい1.3ℓのガソリンエンジンが従来のエンジンに置き換わって登場。燃費の向上と二酸化炭素排出量の減少を実現している。さらに7速デュアルクラッチATが、160ps版に組み合わされることになった。

ガソリンエンジンに目が行きがちながら、日産はディーゼルエンジンも諦めてはいない。114psの1.5ℓディーゼルが9月に発表されたほか、170psの1.7ℓディーゼルも、来年初頭には追加予定となっている。キャシュカイの販売台数比率ではガソリンエンジンの方が優勢となっているが、コンパクトSUVでみた場合、ディーゼルエンジンの人気は根強い。

さらに日産が「ドライバーとクルマとのシームレスで直感的な融合」とうたう、まったく新しいインフォテインメント・システムも導入された。これまでキャシュカイに搭載されていたシステムは、ライバルと比較すると明らかに時代遅れのものだったから、非常に重要なポイントだといえるだろう。

残り2年、アドバンテージを保てるのか、見ていこう。

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