「買い」か？

コンパクトがゆえに欲しい特徴

アウディA1スポーツバックは、上級指向のAセグメントモデルという、比較的珍しいモデル。ライバルより一回り大きいボディサイズや広い車内のおかげで、実用性の面ではセグメントを超えた競争力も備えている。好みの問題ではあるけれど、デザインも悪くない。しかし、この2代目A1が、ライバルを超える説得力を持っているかと聞かれれば、即答はし難いとも感じる。

A1は、例えばアウディA4やA6、Q5のオーナーのセカンドカーとして、メインとなるクルマを補うような目的でなら、理にかなっていると思う。あるいは、アウディというブランドに惹かれ、コンパクトで比較的手頃なクルマを探しているのなら、他のアウディのモデルと同様に、気にいるだろう。充分な標準装備を持ち、技術的な洗練性も備え、安心感のある滑らかなドライブを味わわせてくれる。そのプレミアムな価値として、高めの価格設定にも、納得はできる。

しかし、個性的だったり運動性能に優れていたり、質実的なコンパクトカーを探しているのなら、A1は異なる選択になるかもしれない。わたしの考えでは、コンパクトカーの理想像は、小さなボディサイズ以上に、魅力的で独創的な特徴を備えているべきだと思うからだ。

その点でアウディA1は、いま一度詰め直す必要性を否定できない。プレミアムなAセグメントモデルなら、特に重要な要素だといえるのだけれど。

アウディA1スポーツバック30 TFSIスポーツのスペック

価格	2万10ポンド（296万円）
全長×全幅×全高	4029×1740×1409mm
最高速度	202km/h
0-100km/h加速	9.5秒
燃費	20.3km/ℓ
CO2排出量	111g/km
乾燥重量	1105kg
パワートレイン	直列3気筒999ccターボ
使用燃料	ガソリン
最高出力	115ps/5000-5500rpm
最大トルク	20.4kg-m/2000-3500rpm
ギアボックス	6速マニュアル

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