ランチア・テーマ　8.32（1986）

このクルマをここで取り上げるのは、ノーズにフェラーリのV8を詰め込んだ何の変哲もない3ボックスセダンだからである。このようにちょっとばかげたクルマだが、実際には2.0ℓ4気筒ターボエンジンを搭載したテーマ・ターボより大幅に速いわけではない。

8.32では0-97km/hが6.8秒、最高速は240km/hだが、たった半分の価格のターボでは7.6秒と225km/hである。

さらに悪いことに、後に触媒を追加された8.32sでは7.2秒と225km/hに低下してしまった。しかし腐ってもフェラーリである。

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