ロードテスト トヨタ・ヤリス(ヴィッツ)GRMN ★★★★★★★☆☆☆

公開 : 2018.12.31 11:40  更新 : 2021.03.05 18:46

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

内装 ★★★★★★☆☆☆☆

ヤリスの内装に用いられている素材が、これまで高い評価を得たことはなかったが、それはGRMNでも変わらない。ダッシュボードは暗い質素なプラスティックで溢れ、インテリア全体の雰囲気も単調。そのデザインは、現代的な感覚としても、2万6295ポンド(381万円)という価格の面でも、安っぽく感じられてしまう。

インテリアが退屈なおかげで、運転の気が散らされないことが、メリットというのは強引か。もしかすると、読者の中には、このインテリアが気に入るひともいるかもしれない。追加費用の殆どがドライビングをよりエキサイティングなものにするために使われている、という証拠でもある。

車内の変更点で目立つものは、アルカンターラ張りの素敵なバケットシートだろう。ただ、剛性も高く、身体のホールド性にも優れてはいるものの、いかんせん着座位置が高い。ステアリングホイール、というよりステアリングコラム丸ごとがGT86からの移植品で、GT86同様に前号方向、テレスコピックの調整幅が少ないところが難点だ。

ペダルはスポーティなデザインのものに変更されているが、レイアウトは、ヒール&トウしやすい位置に調整されていない。フロントシート周りの空間は充分で、背が高いヤリスだけにヘッドルームには余裕がある。しかし、3ドアボディという制限もあり、後部座席は快適とはいい難く、乗るなら近所への買い物など、短距離移動程度にしておきたいところ。

といっても、ヤリスの後部座席空間の前後長は650mmもあり、ミニ・クーパーSの640mmやプジョー208GTiの620mm、と比べれば多少長い。同様にラゲッジスペースも、ミニの278ℓやプジョーの285ℓと比較すればわずかに大きい、286ℓが確保されている。

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

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