BMW、独自の自動運転技術を公開 7シリーズに試験実装 「iネクスト」に搭載

公開 : 2018.12.27 19:10

自動運転を支える多彩な技術

他社が用意する自動運転技術と比較して、BMWがテストする自動運転システムはかなりの大掛かりな装置がボディに見える。

4つのコーナーにそれぞれ1つとフロント中心に1つの、計5つのLIDARセンサー(LIDAR=レーザー画像検出と測距の意)を搭載。レーダーもリアに搭載し、モビルアイ製のカメラも8つ搭載するなど、自動運転の鍵となる「目」を沢山持っている。

トランクには様々な演算用装置と、「クルマ2台分」のケーブルなども搭載されている。

自動運転技術はセンサー類などによって得られた情報のみならず、リアルタイムで更新される周辺状況の3Dマップなどの情報も走行に活用する。

地図をベースにまず環境モデルが生成され、人工知能や機械学習、そして人間の子供に対する教育と同じ「賞罰」などの段階を経てドライビングモデルが製作される。テストベッドとなっている7シリーズは毎時2テラバイトものデータをやりとりしている。

多くのアナリストは「完全なる自動運転」の開発には多額のコストや開発費用が掛かるとし、その開発が遅れると予想していた。だがBMWは現在開発中の技術を他社とも共有することで回鉢を促進していく狙いだ。

現在はFCAと技術提携を結び、将来的なアーキテクチャーに組み込むための開発を行っているとのこと。

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