2019年最初の大規模クラシックカー・オークション 27台の名車たち 後編

公開 : 2019.01.20 09:10  更新 : 2020.12.08 18:40

1957年製 フェラーリ250GTクーペ・スペチアーレ

フェラーリは夢見るクルマに相応しい。今回われわれがご紹介する最後の跳ね馬もまた、最も高価で、それなりの理由がある。

この250GTはピニン・ファリーナが、第二次大戦中にベルギー国王と結婚して平民からレティ公爵夫人となったリリアン・バエルにために特別に製作したカスタム・ボディを纏っているのだ。そしてこのクルマによる縁が、エンツォ・フェラーリを1950年代中期のタイヤ・サプライヤー撤退による危機から救った。

後にこのクルマはレティ公爵夫人から著名な心臓外科医のドベーキー医師に贈られ、1990年代には徹底的なレストアが施された。現在のオーナーは20年ほど前からこのクルマをずっと所有している。

そんな物語性を帯びたフェラーリの予測落札価格はもちろん安いはずがなく、1100万〜1300万ドル(約12億〜14億円)の間だという。

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