ロードテスト レクサスES ★★★★★★★☆☆☆

2019.02.17

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

内装 ★★★★★★★☆☆☆

このキャビンは、マテリアルの質感や全体のフィッティングや仕上げが明らかに物足りないものではない。もっとも、われわれが思い描いていたようなものでもなかったのだが。

座面はやや高めだが、豪華なレザー張りの極めてコンフォートなシートは十分なアジャスト幅を持つ。クッション部の長さも調整できるので、太ももが浮くこともない。ステアリングコラムは、脚の長いドライバーが完璧なドライビングポジションを取るにはテレスコピック量が不足気味だが、それもほんの数cmにすぎない。車内の快適性は、やはり非常に高いのだ。

大きな部分から細かい部分まで完璧なフィッティングにも、感心せずにいられない。肘の高さのトランスミッショントンネルは、いくら体重をかけようとかすかな軋みさえ起きないし、全体を見回してもトリムにルーズでちゃちな部分を指摘することはできない。立体的でダークなスモーク仕上げのクロームトリムや、暗いアッシュ系カラーのウッドパネルは、は、効果的に車内を飾る。デザインのテーマはレクサスの現行モデルの多くと同様で、ハイエンドのハイファイオーディオのようだ。実体スイッチの数は、同クラスのアウディやボルボ、メルセデスより多い。しかし、その大半は典型的なスイッチらしいもので、それゆえ、音量ツマミやエアコン操作パネルのように、ついつい触れたくなってしまう。

メーターパネルには、中央にドライブモードに応じて内容が変化するデジタルダイヤルを配し、それと並んで読みやすいサイズの水温計と燃料ゲージが設置される。回転計がスポーツモードにしか設定されないのと、アナログスタイルの速度計が用意されないのはちょっとばかりじれったいが、少なくともスピード情報はヘッドアップディスプレイが視線上に表示してくれるのでとても便利だ。

収納スペースはまずまずあるが、グローブボックスとアームレスト下の小物入れの容量は見た目ほど大きくない。後席のニールームは広いが、ヘッドルームはそれほどではなく、高めのフロアと平らなクッションは体格のいい乗員にやや窮屈な思いをさせるかもしれない。

トランク容量はまさにクラス平均といったところで、トランクスルーのハッチが備わるものの、シートバック可倒機能は用意されない。それらを考えると、高級セダンのオーナーが期待するだろう水準にはやや及ばない実用性を糾弾しないわけにはいかない。

 
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