VW社長 「次の大きな挑戦、エンジンよりソフトウェア」 マイクロソフトと提携も

公開 : 2019.03.07 18:10

フォルクスワーゲンのみならず自動車業界が大きな転換期を迎えていることはご存じの通り。そこで最も困難な挑戦となるのは、電動パワートレインではなくコネクテッド技術をはじめとするソフトウェアの開発だとVW社長は語っています。

もくじ

クルマは複雑なインターネット・デバイスに
マイクロソフトと提携
自動運転車は慎重に

クルマは複雑なインターネット・デバイス

転換期を迎えているフォルクスワーゲンのクルマにとって、より困難な挑戦となるのは電動パワートレインの開発ではなく、完全なコネクテッドカーを作り上げることだと、ヘルベルト・ディースCEOは語る。

「われわれはドライブトレインの電動化という転換期を迎えています」と彼は言う。「2050年までに排ガスを出さず、CO2ニュートラルなクルマだけを作る会社になりたいと考えています。そのための計画を立てており、間もなくEVを導入します。それはコネクテッドカーになるでしょう。素晴らしいことです」

「しかし、次の(ソフトウェアの)転換はわれわれにとってさらに困難なものになります。現在のわれわれにはない技術が必要になるからです。われわれは完全に新しい一連の技術と能力を築き上げなければなりません。ソフトウェアの変革はわれわれにとって新しい挑戦となります。クルマはおそらくスマートフォンより複雑なインターネット・デバイスになるでしょう。その研究をわれわれは始めたばかりなのです」

フォルクスワーゲン・グループは先日、クリスチャン・ゼンガーを新しいソフトウェア担当取締役の地位に抜擢すると決定したばかりだ。この件は、ソフトウェアの分野が同社にとってどれほど重要であるかを表している。「われわれは(この分野に対し)多大な努力を続けています」ディースは言う。「それはまた、自動運転への準備でもあります。クラウド技術とデータ接続なしで自動運転は機能しません」

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