小さくても魅力的 小排気量車カウントダウン 前編 セブン160にカプチーノ

公開 : 2019.03.30 05:50  更新 : 2021.01.30 21:28

 

スマート・フォーツー:599cc

腕時計メーカーのスマートと、当初開発に関わっていたフォルクスワーゲンとのプロジェクトは長期化し、結果として生まれたクルマは、メルセデス・ベンツが生産を行うスマート・フォーツーとなった。正真正銘のシティーカーだったスマート最大の特徴は、縦列駐車のスペースへ直角にクルマを停められること。難しい縦列駐車に挑戦することなく、簡単に駐車でき、発車できたのだ。

これを実現したのが、コンパクトに設計された3気筒エンジンを、リアアスクルの後方にマウントさせたレイアウト。ターボチャージャーを搭載し、599ccのエンジンから54psの最高出力を生み出したが、0-96km/h加速に要した時間は17.9秒。最高速度は135km/hだった。エンジンに組み合わされたセミオートマティックの変速は緩慢で、シフトショックも大きく、非力なエンジンをカバーしてくれるものではなかった。だがスマートは好意的に受け止められ、大きなクルマからの乗り換えを促した存在だった。

関連テーマ

おすすめ記事

 

スズキの人気画像