カーボン塗装技術に15年、はじまりは偶然 アストンからも受注 その軌跡

公開 : 2019.03.21 09:50  更新 : 2019.03.21 12:02

高価なカーボン製のマシンなら、当然見た目も完璧に仕上げられていなければなりません。難しいといわれたカーボンファイバーの塗装技術を確立したデイブ・キングの元を訪ね、その成功の秘訣を伺いました。

もくじ

ヴィジュアルカーボン生みの親
難しいカーボンの塗装
塗装を定着させる手法
桁違いの発色性能
カーボン加工の流れ

ヴィジュアルカーボン生みの親

クリアで高光沢の仕上げが施されたカーボンファイバーはゴージャスだが、このような仕上げは非常に難しい。しかし、英国に拠点を構えるプロジェクト12は徹底した研究開発を15年続け、新しい技術を確立した。

当然、「ヴィジュアルカーボン」と呼ばれる唯一無二な仕上げはプレミアムブランドから引っ張りだことなり、アストン マーティンマクラーレン、シンガー、ブラハムといったメーカーから多くの注文を受けている。

多くの素晴らしいアイデアと同じように、この技術も偶然生まれたものだ。デイブ・キングはバンベリーの事故車修理専門店であるカーボディ社のトップを務める人物で、ヴィジュアルカーボンは彼の独創性が生みだしたものだ。

数年前、学校を卒業して自動車の修理業を始めたキングは、事業内容の拡大を模索していた。契機となったのはショールームで使用するため、カラーサンプルを制作して欲しいという以来だった。「わたしはプレートの上にそれぞれの見本カードを固定する方法を発明したため、より多くのサンプルを制作できるようになりました」とキングはいう。

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