ポルシェ、転売目的の購入防止 限定モデルのリースを検討

公開 : 2019.03.27 19:20

生産台数が限られる限定モデルは発売前に完売、数カ月後には定価の数倍で売られていることも珍しくありません。そこでポルシェは顧客が転売できないように、リースによる提供を検討しているようです。

もくじ

限定ポルシェ、数カ月で5倍もの値段に
リースなら一定期間は転売できない

限定ポルシェ、数カ月で5倍もの値段に

ポルシェのオリバー・ブルーメCEOは、高値で転売する目的で同社の限定モデルを購入する人を抑止するため、サブスクリプション(定額制)によるクルマの提供方法を提案している。

投機目的の購入者による売価の高騰は業界全体が抱える問題だが、中でもポルシェのボクスタースパイダーから911 GTシリーズや911 R、918スパイダーといった生産台数が非常に限られるモデルは人気も高く、注目を浴びることが多い。

特に2016年には、コレクターが発売からわずか数カ月しか経っていない911 Rをいち早く手に入れるため、定価の5倍もの金額を支払ったことが報じられて話題となった。

リースなら一定期間は転売できない

「われわれは運転してもらうためにクルマを販売しているのです。投機の対象にするためではない」とブルーメは語る。

「われわれは自社のクルマに多くの愛情を注いでいます。それはひとびとにそのクルマの運転を楽しんでもらいたいからです。ガレージに飾ってもらうためではありません」

「そんな転売を防ぐための1つの方法として考えられるのがリースです。それなら一定期間はクルマを売ることができません。これは1つの解決策です」

通常、限定モデルの優先的な購入権は、正規販売店によって決められ、定期的にクルマを購入している得意客にまず与えられる。しかし、この方法では投機目的の購入者を止めることはできない。

一部の業者は、転売する意図があるにもかかわらず、ディーラーの顧客として優先リストに載せられることがあるからだ。

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