ポルシェ911のハイブリッド化に成功 米シリコンバレーのVonnen社

公開 : 2019.04.25 06:10

ボクスターやケイマンにも搭載可能

このシステムは完全にオフにして電気によるアシストをゼロにすることもできる。ストリート・モード時には、スロットル開度が40〜60%の間で12.4kg-mのトルクを発生してエンジンをアシストする。スポーツモードに切り替えると、65〜95%のスロットル開度で11.0kg-mのトルクが加わる。オーバーブースト・モードでは、20.7kg-mをフルに発生することができる。

このシステムはまた、非常に適応性が高い。モアランドはおそらくどんな911でも、マニュアルでもPDKでも、標準仕様でもチューンされていても、自然吸気でもターボでも、搭載できると言う。1965年の最初期モデルから搭載可能だが、初期の911に取り付ける場合には入力をモニターするセンサーとマイクロスイッチの追加がいくつか必要だ。

さらにボクスターやケイマンにも搭載できる。試乗車は991の3.4ℓカレラPDK仕様に搭載されていたが、Vonnenは現在、GT3に搭載するためのさらなる開発に取り組んでいるという。費用は現在7万5000ドル(約840万円)ほど。高価だが、これは先駆的な技術であり、排出ガスに一切悪影響を及ぼすことなく、強力なパフォーマンスを加えることができる。このことはカリフォルニアでは、そして世界的にもますます、大きな意味を持つだろう。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ポルシェ 911の人気画像