アイルトン・セナ 没後25年 彼を知るひとのコメント

公開 : 2019.05.03 09:00

デニス・ラッシェン(1982年にフォーミュラ・フォード2000のマシンを用意)

「セナが活躍していた当時、現在のようなデータ解析もなければシミュレーション技術もありませんでした。ただ単にタコメーターだけが頼りでした。われわれが驚いたのは、彼はあらゆる天候においてすべてのコーナーでどれだけのグリップが得られるかを把握していたことです」

「これは彼がすべてのひとに対して持っていた大きなアドバンテージです。オーストリアのオステライヒリンクでおこなわれたFF2000では、1周目にして後続に5秒もの差をつけて戻ってきました。彼はそれほどの生まれ持った感覚を持っており、皆が彼に注目するようになったのはその時からではないでしょうか」

「メカニックからはアリーとも呼ばれていたアイルトンは、非常にプライベートな人間でした。しかし、自分のことをサポートしてくれたひとのことはいつまでも覚えているようでした。わたしも彼と定期的に連絡を取り続けており、1994年にも話をしたことを覚えています」

「その時彼はF1を楽しめていないように思えました。彼の使うボディランゲージは変わり、微笑みも消えていました。彼はその時点ですでにF1から逃げ出そうとしていたのかもしれません」

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