MG 英国で働く230人の大規模リストラ計画 英国ブランド強調、むずかしい?

公開 : 2019.05.14 17:10

今や上海汽車集団の傘下となっているMGですが、英国ブランドであることを強調するため、現在も開発やデザインは英国バーミンガムのテクニカル・センターで行っています。しかし、そこで働く従業員の大規模なリストラが計画されているようです。

もくじ

300人のうち230人の解雇を計画
新型EVを発表したばかり
英国ブランドであることをアピール

300人のうち230人の解雇を計画

MGモーターで働く最大230人のエンジニアとデザイナーが職を失う可能性がある。

この中国資本の自動車メーカーは、かつてのロングブリッジ工場跡地にあるバーミンガムのテクニカル・センターを縮小することを計画しているという。

この計画に関するニュースは、金曜日に行われた従業員との協議から漏れ伝わってきた。ある情報提供者によると、主に新型車の開発とデザインに従事する約300人の従業員の中で、140人の常勤社員と90人の契約社員が解雇の危機にさらされているという。

上海汽車集団(SAIC)の傘下にあるMGモーターは、人数に関するコメントは発表していない。しかし、SAICモーター・テクニカル・センター(SMTC)の従業員との間で話し合いが行われていることは認めた。

「SMTCはバーミンガム施設の運営見直しを進行中です。現在は従業員と話し合い、最も適切な解決策を探っているところです。やがて続報が発表されるでしょう」と情報筋は語った。

新型EVを発表したばかり

このニュースは、英国でZS EVが発表されてから24時間後に伝えられた。ZS EVは、5月16日に開幕するロンドン・モーターショーで公開される予定だ。

ZS EVは、2020年末までに英国での販売促進を計画しているMGにとって、重要な位置づけとなるモデルだ。テクニカル・センターの縮小は、従業員にさらなる困難をもたらすことになる。

MGの英国における販売は急増しており、2018年には前年の4440台から倍増となる9049台を売り上げた。一方で中国における販売も大幅に改善され、2017年の8万台に対し、2018年には13万4000台を売り上げている。

新たな販売増加は、英国のディーラー網拡大によるところが大きい。現在は91店舗だが、2020年末までには120店舗へ増やす計画だ。

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