迷走する東京モーターショー クルマ離れが加速?! 本当に主催者がすべきことは

公開 : 2019.08.01 19:10  更新 : 2019.08.01 21:55

各メディアをあつめて発表された東京モーターショーの概要。それを聞いて、ちょっと迷走しているようにAUTOCARは思いました。主催者の本当の使命は? 加藤久美子が執筆。

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

もくじ

コンセプトの言葉、クルマ離れ進行の印象
初連携のオートサロンから学ぶことは何か?
オートサロン、来場/出展者の一体感
来場者を増やすために主催者がやるべきこと

コンセプトの言葉、クルマ離れ進行の印象

7月30日に主催者である日本自動車工業会から第46回東京モーターショーの開催概要が発表された。

トヨタ日産などのメーカーブースの概要はもちろんまだ明らかにはされていないが、東京モーターショー全体のコンセプトは、明らかに「クルマ離れ」が進んでいる。

東京モーターショーは誰のためのイベントなのか? 来場者を増やすためにホントにやるべきことは何か?

開催概要によると、今回のTMSは「OPEN FUTURE」をテーマに業界を超えた「オールインダストリー」で「クルマ・バイクのワクワクドキドキ」から「未来の暮らし」「未来の街」まで領域を広げ、来場者に「未来のモビリティ社会」を見せてくれるという。

この「オールインダストリー」という言葉は昨日の発表から初めて使われた言葉で、それまでは「オールジャパン」だった(はず)。筆者が6月に自工会へ取材をした際の回答にも「オールジャパンで盛り上げていきたい」ということだった。

オールインダストリーとは、自動車業界に限らず、オリンピック・パラリンピック等経済界協議会(NTT-パナソニック/NEC/富士通他)、経済産業省、NEDOなど様々な産業(industry)が含まれる。

様々な産業と手を取り合って、「近未来」が体験できるような出展を予定しているそうだ。

「オールインダストリー」は、意味としては「オールジャパン」に近いものがあるのだろうが、ジャパン→インダストリーに変わったことで、また少し「クルマ離れ」が進んだ印象である。

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