シトロエンの描く未来 試乗 シトロエン19_19コンセプト ハイドロに浮遊するキャビン

公開 : 2019.08.06 10:10

挑戦的で未来的なエクステリアデザインをまとう、シトロエン19_19コンセプト。快適な長距離クルーザーとしての形態を模索する、前衛的なコンセプトモデルに試乗する機会を、室内限定ながら得ました。

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

もくじ

クルマでの移動を別世界のものにする
すべてのデザインがシトロエンの描く未来
四角いステアリングホイールは運転しにくい
タイヤの間に浮遊するパッセンジャー・セル

クルマでの移動を別世界のものにする

かつて、1955年製のシトロエンDS19に乗って旅行する人のことを、別世界のひと、と表現していた時代があった。今日のスチール製スプリングに箱型ボディの量産化モデルに慣れた自分も、スペースエイジなスタイリングを持つコンセプトカーに乗ると、同様の感覚を抱いてしまった。19_19コンセプトをドライブすることは、まさに別世界の体験だ。

くさび形のキャビンが、サイクルフェンダーで覆われた巨大なタイヤの間に浮いている。他では見たことのないアピアランスだ。ボディは部分的に青と黒で塗り分けられ、細く断面が露出したような部分がヘッドライトとテールライト。ガラス製のフロントノーズは、フェンダーのラインに合わせてえぐられている。ルーフの中央後ろよりの部分からは謎の四角い物体がふたつ飛び出し、月面走行車のような雰囲気すらある。

最低地上高は極めて高い。かつてのハイドロ・スプリングを備えていたシトロエンの中でも、最も大きいクリアランスが取られているに違いない。もちろんフルEV。例のルーフから突き出たふたつの突起物は、周囲の状況を把握するライダー(LIDAR)センサーで、自律運転車でもある。ドライバーが望めば、その手で運転することも可能だ。

 
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