ロードテスト ヒュンダイ・ネキソ ★★★★★★★☆☆☆

公開 : 2019.08.10 11:50  更新 : 2021.03.05 21:37

内装 ★★★★★★☆☆☆☆

ネキソのインテリアは、これまでヒュンダイのクルマで見慣れたものとは趣が異なる。コクピットに座ると、数十年前の未来志向なハイテク好きがデザインしたような、言い換えるなら『新スタートレック』あたりのセットを思わせるような雰囲気だ。ボタンだらけの大振りなセンターコンソールには、40個ものスイッチ類がこれでもかと並べられている。

シルバー仕上げのそれが12.3インチのインフォテイメントディスプレイの下から突き出しているさまは、古いSFに出てくるスーパーコンピューターといった風情だが、『2001年宇宙の旅』のHALと違って、ドライバーに反逆することはなさそうだ。

ボタンだらけの大振りなセンターコンソールには、40個ものスイッチ類が並べられている。
ボタンだらけの大振りなセンターコンソールには、40個ものスイッチ類が並べられている。    Luc Lacey

センターコンソールの眺めは普通ではないが、走行中の操作もまた馴染みのないものだ。ヒュンダイは、スイッチを極力減らして操作系をタッチパネルに統合するトレンドへ抵抗したかったに違いないが、違う方向性を目指すにしても度が過ぎている。ダイヤルやロッカースイッチ、ボタンの多さは、見ただけでウンザリ。どこに何があるのか覚えるだけで、日が暮れてしまいそうだ。

このスイッチ類をはじめ、インテリアの表面を覆うマテリアルが、1000万円近いクルマのそれとは思えないほど安っぽいのにもガッカリ。燃料電池技術がいかに先進的であろうとも、手触りの安っぽさに目をつぶれるというものではない。

とはいえ、スペースの話になれば多少は面目を取り戻す。後席レッグルームは実測740mmで、アウディQ5の720mmを凌ぎ、BMW X3の750mmに迫る。ただし930mmのヘッドルームは、Q5の970mmにもX3の975mmにも及ばない。これは、後席下に水素タンクを配置したことで、パッケージングが制限されたためだろう。総じていえば、ひどく窮屈な感じはないものの、このクラスのSUVとしては車内で動ける余地が少ないことは看過できない。

荷室もまた、フロア下に大型バッテリーを積むため、容量が制限される。461Lというのは、先に挙げたBMWとアウディの550Lにかなり見劣りする。絶望的とは言わないが、代替燃料を採用したがゆえの妥協があることは明らかだ。

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