字幕付き動画 スズキ・ジムニー vs SJ410 オフロードでの楽しさは不変

公開 : 2019.09.01 07:50  更新 : 2019.09.04 15:46

オフロードでの走りを第一に設計

ジムニーらしい乗り味は変わっておらず、最新型のジムニーにも引き継がれているが、確かに古さを感じる。構造的には大きな違いはなく、短く軽いクルマでシャシーとボディは独立している。ジムニーは長距離向きではなく公道では頼りないというひともいる。SJに乗ってみれば新型がいかに進んでいるかわかるだろう。

しかしこのクルマはまず第一にオフローダーであり、公道での走りは二の次だ。英国のユーザーの多くは適切な使い方をしていない。1980年代にはコーナリング中の横転事故が発生した。不思議なことではない。これはスズキが送り出した都市部で使われるようになった初めての小型オフローダーであり、普通車のようにハードなコーナリングをすれば横転することもあるだろう。これはオフローダーなのだ。

スズキ・ジムニー
スズキ・ジムニー

さて、ステアリングが合わない道を離れ、走りを試そう。しなやかさが少しだけこのSJは最新のジムニーに劣ると思う。今は2Hモードだが、後ほど4Hを試し、もし必要なら4Lにも入れてみる。この1L自然吸気エンジンは溢れるトルクとはいかないが、こんな傾斜したオフロードでも手を離してアイドルで進める。少し速めだがしっかりと進む。

このクルマの良さは非常に小さいことだ。しかし車内は十分に広い。クルマをぶつけることもなさそうだ。素晴らしいクルマだ。視界は良好で四隅が完全に見えるばかりか、手が届きそうだ。

ガタガタとガイコツが箱の中で暴れているような音がする。わだちの中を狙い通りに進め、楽しい。現行ジムニーと比べるとどうだろうか。もちろん2世代も前のクルマだが、今のジムニーを定義づける主なキャラクターである小さく軽いボディに良く回るエンジンと優れたギアシフトなどはすべて揃っている。

毎日使える繊細なクルマではないが、それは今も昔も変わらない。しかし休日用のクルマとして所有し、晴れた日に屋根を開けてグリーンレーンをドライブしてどこかで昼食をとり、また走って帰る。そんな所有スタイルで走りを楽しむクルマだ。バスや電車では得られないクルマがもたらす自由さと素晴らしさを味わえる。

素晴らしいクルマだが、欠点も多い。洗練されておらず、公道での性能も低く、緻密さにも欠けている。しかし非常に楽しく実力もあり、とにかく終始魅力的なのだ。どの時代のジムニーも自動車史における愛すべき一台だと言わざるを得ない。

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