フィスカー、財政面で不安あり

公開 : 2012.04.05 11:36  更新 : 2017.06.01 00:55

アメリカからのレポートによれば、80,000ポンド(1,047万円)のハイブリッド・カー、カルマを製造するフィスカー・オートモティブは、重大な財政的難問に直面しているという。

BMW 5シリーズ・サイズのハンサムなアトランティックは、昨日、このニューヨーク・モーターショーで一般公開されたばかりのクルマであるが、2013年秋には生産が開始される40,000ポンド(523万円)のアトランティックを製造するデラウェア工場については、設備のための資金もスタッフも確保されていないというのだ。

アトランティックを生産するためにフィスカーは、別にGMのウィルミントン工場を確保したが、これも個人投資家及び政府の資金提供を待っている状態だ。

フィスカーの新しいCEO、トム・ラソーダはウィルミントン工場とは別の新しい工場を探していることもほのめかしている。

「すべての計画が変更になった。」とラソーダ。「ウィルミントン工場は重要な場所ではあるが、他のオプションも考えなくてはいけない。われわれは会社と株主のためにベストな選択をしなければならない。」と。

また、ラソーダはデラウェア工場で、アトランティックとも異なる新しいプラットフォームを使った第3のモデルを製造する可能性があることも示唆している。

フィスカーの会長、ヘンリック・フィスカーは、「アトランティックは生産しなければならないモデルだ。われわれは既に先週、3億9200万ドル(322億円)を民間の投資家より得ていて、資産総額は10億ドル(823億円)を超えている。」とコメントしている。

フィスカーのスポークスマンによれば、現在、個人投資家とアメリカ・エネルギー省、その両面からの投資について交渉しているという。

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