マツダ・ロードスターに触発された2台 Z3 MロードスターとCLK32 AMG 前編

2019.10.27

クラシックなZ3 MとモダンなCLK AMG

さて、BMW Z3 Mロードスターは、通常のZ3と同様にアメリカの工場で製造された。ショールームに姿を見せたのはSLK AMGよりも3年早い1998年。

スタイリングはロングノーズ・ショートデッキのややクラシックなもの。大きく膨らんだ前後のフェンダーが、FRであることを強調する。なだらかに弧を描くボンネットは、1930年代のBMW 327や328ロードスターのイメージともかぶる。低いウェストラインとフェンダー後ろのエアベントは、1950年代の507のようだ。

BMW Z3 Mロードスター
BMW Z3 Mロードスター

一方でメルセデス・ベンツで歴史を感じさせるところといえば、SLKの名前くらい。「Sport Leicht Kurz(スポーツ・ライト・ショート)」という意味の頭文字。SLKの上位モデルとしてSLが存在することを受けたもの。1928年から1932年にかけてスーパーチャージャーを搭載したSSKというクルマも存在していた。

SLKのコンセプトモデルが発表されたのは1994年で、既に25年も前のクルマだが、今見ても新鮮で古びた印象はない。ボディはZ3のように肉体改造されたわけでもなく、エレガントでクリーン。フォールディング・ハードトップはトランクリッドに綺麗に格納されている。開閉もスイッチひとつで済む。

Z3の強調されたフェンダーや4本出しのマフラーカッターと比較するとSLK32 AMGは控えめ。2本のテールパイプが出ているくらいの違いしかない。フロントフェンダーに「V6 Kompressor」というエンブレムが付き、専用の10スポーク・ホイールが僅かに主張する程度。

 
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