インディアン ポラリス・ジャパンが本格輸入開始 スカウト100周年モデル登場

公開 : 2019.10.29 05:50  更新 : 2021.10.11 09:26

アメリカを象徴するモーターサイクル「インディアン」ですが、新たに日本法人が設立。本格的な販売が始まります。スカウトの100周年モデルも披露。

インディアンとは

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

アメリカ製モーターサイクルと言えばハーレー・ダビッドソンを思い浮かべる方が多いだろう。しかし、地元アメリカでは、インディアンが愛好家にとって心のふるさとであり続けている。

現在インディアン・モーターサイクルを生産するのはアメリカ最大のパワースポーツ・インダストリーのポラリス社で、インディアンのほかオフロード・ヴィークルは世界最大のサプライヤーである。スノーモービル、スノーバイクからクルーザーまでを送り出している。

アメリカのモーターサイクリストにとって、心のふるさとがインディアンだ。
アメリカのモーターサイクリストにとって、心のふるさとがインディアンだ。

余談だがスノーモービルは富士重工/現スバルが長らく日本の輸入元を務めていた。

インディアンは1901年に設立されたモーターサイクル・メーカーで、一時期活動を休止していた。それが復活し、今では北米でハーレー、ホンダを大きく上回る販売台数を記録してトップ・ブランドに君臨している。

日本はインディアンにとって有望なマーケットと目されたことから日本法人が設立されたのである。今回の立ち上げに際してアメリカ本社から首脳陣も駆けつけ、これからの抱負を語った。

導入は3つのシリーズ

ポラリス・ジャパンが導入するインディアンは、スカウト・ファミリーとサンダー・ストーク・ファミリー、そしてFTRシリーズの3つに分けられる。

スカウト・ファミリーは、1920年に誕生したインディアンを代表するモデルであるスカウトの血を受け継ぐトラディショナル・モデル。排気量は999ccと1133cc。

ポラリス・ジャパンの設立発表に際しスコット・ワインCEOをはじめ首脳陣が来日した。
ポラリス・ジャパンの設立発表に際しスコット・ワインCEOをはじめ首脳陣が来日した。

サンダー・ストーク・ファミリーは、チーフ、チーフテン、スプリングフィールド、ロードマスターからなるツアラー系。排気量は1811ccと1890ccで余裕のパワーを発揮。

そして1203ccエンジンを積むフラット・トラック・レーサー直系のFTRシリーズで構成される。

価格はスカウト・シリーズが133.8~191.8万円、サンダー・ストーク・ファミリーは278.4~427.8万円、FTRシリーズは189.9万円~236.4万円(いずれも税込)となる。

スカウト100thアニバーサリー・モデル

2020年は、インディアン・スカウトの生誕100周年を迎える。

このことから用意された「100thアニバーサリー・モデル」が会場でアンベールされた。

スカウトの生誕100周年を記念した100thアニバーサリーが、スコット・ワインCEOとポラリス・ジャパンの泉田GMによりアンベールされた。
スカウトの生誕100周年を記念した100thアニバーサリーが、スコット・ワインCEOとポラリス・ジャパンの泉田GMによりアンベールされた。

オリジナルのモチーフを取り入れたインディアン・レッドにゴールドのトリム、デザート・タンのサドルなどの特別装備が特徴だ。

世界限定750台のみが製作され、日本での希望小売価格は192万円(税込)となる。
4輪車と2輪車を楽しむ6輪趣味人にとっては気になる存在が増えたことになろう。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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