【まさかの1900ps超え】ピニンファリーナ・バティスタ パフォーマンスEVの革新? 答えは2020年に 前編

公開 : 2019.12.08 11:50

幸先の良いスタート

ブガッティに匹敵する豪華なキャビンを備え、そのほとんどがカーボンファイバー製となるバティスタの価格はおよそ200万ポンド(2億8600万円)にも達するのであり、その加速はフォーミュラEや最速のドラッグマシンをも凌ぐ。

6ケタに達する予約金が必要となるこのクルマだが、すでに50件の申し込みがあり、総生産台数の1/3の嫁ぎ先が決まっている。バティスタがピニンファリーナにとっても、オーナーにとっても未知の領域に足を踏み入れることになるマシンであることを考えれば、これは幸先の良いスタートと言えるだろう。

ピニンファリーナ・バティスタ
ピニンファリーナ・バティスタ

カラファト・サーキットを舞台に、このクルマのエンジニアやデザイナーから話を聞くために集まった将来のオーナーや購入を検討しているひとびとには、ローリングシャシー(1927psを発揮するランニングギアの登載は来年3月まで待つ必要がある)を間近で目にするとともに、フォーミュラEマシンのステアリングを握る機会が与えられている。

そしてこれは、われわれにとっても未来のパフォーマンスカーの姿を垣間見るチャンスでもあった。

これまでのところ、EVハイパーカーとは息を飲むほどの加速だけが取り柄のモデルだという評価を覆すことができないでいるのであり、バティスタも同じように見えるかも知れない。

だが、もしこの名門ブランドとアウトモビリ・ピニンファリーナのエンジニアリング能力をもってしても、このクルマにドライビングのピュアな楽しみと、単なるスピード以上のドライバーとの繋がりを感じさせることが出来なければ、その時こそわれわれは懸念を表明すべきだろう。

素晴らしき開発スタッフ

昨年1年だけで、ミュンヘンにあるピニンファリーナの新たなテクノロジーセンターのスタッフは、わずか6名から100名以上に急増している。

トリノのカンビアーノにある拠点も依然として健在であり、バティスタの生産もイタリアで行われるが、ミュンヘンは必要な才能を集めるための重要な役割を果たしている。

ウォルマンはメルセデスAMGプロジェクト・ワンの責任者だった。
ウォルマンはメルセデスAMGプロジェクト・ワンの責任者だった。

ここでのチーフエンジニアの職に応募してきた最後の人物がウォルマンであり、彼の履歴書には、ルイス・ハミルトンがドライブするF1マシンのローゴーイングモデルと言える「メルセデスAMG プロジェクト・ワンの責任者」と書かれていたのだ。

シニアテクニカルディレクターを務めるピーター・トゥツァーはパガーニ・ゾンダとブガッティ・ヴェイロンの開発において重要な役割を果たしており、チーフテクニカルオフィサーのクリスチャン・ユングは、ポルシェ初の量産EVとなったタイカンに繋がるミッションEの実現に貢献している。

シャシーエンジニアのジュリオ・モーソーンはフェラーリ・ポルトフィーノの開発を終えたばかりでピニンファリーナへと移籍してきた。

彼らがやるべきはアルミニウム製ダブルウィッシュボーンサスペンションを直接取り付けることの出来るカーボンファイバー製モノコックの開発だった。

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