【価格高騰中】ホンダCRX 2代目 エンジンに魅力 中古購入、コンディションが重要

公開 : 2019.12.31 08:50

2代目ホンダCRXの中古車バイヤーズガイドです。軽量ボディに四輪ダブルウィッシュボーンの組み合わせもさることながら、天井知らずの回転上昇を見せるエンジンこそがこのクルマの真骨頂ですが、生息数を減らしつつあるなか、優先すべきはコンディションのようです。

2代目CRX 価格高騰中

CRX(日本名:CR-X)とはCivic Renaissance Experimental(シビック再生実験)の略だとされており、このホンダ製コンパクトクーペは1984年から1998年の間に3世代が登場している。

そのなかで今回取り上げるのは2代目モデルだ。

1.6L VTECエンジンがCRXの真骨頂だ。
1.6L VTECエンジンがCRXの真骨頂だ。

このコンパクト2+2の英国での現役期間は1988年から1991年までと短かったが、強い印象を残したことで、いまや最高のコンディションを保った車両の価格は2万ポンド(285万円)に近づいている。

例えば、走行距離わずか2万4000kmで新車同様のコンディションを保った車両には、最近のオークションで1万9000ポンド(271万円)という値が付いている。

もちろん、こんな車両は極めて稀であり(実際いまも公道上を走っているCRXは150台程度と、このモデルそのものが希少な存在だ)、メンテナンスが十分に行き届いていれば、個人売買でもある程度の走行距離を重ねた車両に6000ポンド(85万円)程度の値が付いている。

オークションで運試しをしてみたいというのならば、最近同じような価格で走行距離7万4000km、程度良好な1990年登録の車両が落札されている。

ディーラーであれば少なくとも2000ポンド(28万円)の上乗せは必至であり、コンディション良好なプジョー205 GTIやルノー5ターボであっても、これほどの値段はしないはずだ。

高回転を維持すべし

では、なにがCRXをこれほどの人気にしているのだろう?

軽量ボディ(約900kgだ)に四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを組み合わせ、見事な回転上昇を見せるエンジンを選ぶことの出来たCRXは、まさに最高にドライビングが楽しいモデルだった。

いまやパーツの調達が困難になっており、インテリアの状態は確認しておく必要がある。
いまやパーツの調達が困難になっており、インテリアの状態は確認しておく必要がある。

そのなかでも最高のエンジンといえば、8200rpmを許容して150psを発揮する1.6L VTECだろう。

さらには130psを発揮する非VTECの1.6Lツインカムもラインナップされていたが、このエンジンですら思わず背すじがゾクゾクするような7200rpmまでの回転上昇を味わわせてくれた。

このふたつのエンジンにはホンダが誇る当時最新のPGM-FIが採用されていたのだ。

VTECを搭載せずに100psを発揮する1.5Lシングルカムエンジンもラインナップされていたが、当然このエンジンを搭載した車両はごく少数に留まる。

アルミホイールとパワーウインドウ、さらにはCRXのロゴ付きフロントバケットシートが標準装備であり、リミテッドスリップディフェレンシャルやサンルーフはオプションだった。

2代目CRXはホンダ製モデルのスペシャリストであるジュリアン・スペンダーのお気に入りだ。

「適切なメンテナンスを受けていれば、エンジンは非常に丈夫です」と、彼は話す。「このエンジンを楽しむコツはともかく高回転を維持することです。低回転ではまったく覇気がありません」

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