【世界屈指のハイパフォーマンスSUV】レンジローバー・スポーツSVR 国内試乗

公開 : 2019.12.31 20:50

見事なシャシーの味付け

低回転域からゆとりあるトルクを供してくれるスーパーチャージドV8は、回転の高まりと共にサウンドの凄みを増しながらグイグイとパワーを立ち上げてくる。

0〜100km/h4.3秒という数字などどうでもよくなるほど全開時の瞬発力は強烈だ。もちろんこれに類する、或いは上回るSUVもある。

室内にはパフォーマンスシートやSVRステアリングなどの専用装備が採用される。
室内にはパフォーマンスシートやSVRステアリングなどの専用装備が採用される。

が、レンジローバースポーツSVRはそれら仮想敵に比べると、シフトアップの瞬間に車体をグイッと前に持っていく押し込みの強さがある。

283km/hの最高速は完全に空気の壁に圧されたものだろうが、広域で駆動力をダイレクトに感じられるのは、この使い込んだエンジンならではの持ち味だと思う。

ともあれ悪漢ぶりが際立つ音質や音圧に高揚感が奪われがちだが、スポーツドライビングにおけるレンジローバースポーツSVRの一番の見どころは、2.4tの車重を見事に手なづけたシャシーの味付けの巧さだろう。

ピッチング方向の動きを巧く規制しながら自然なロール姿勢を作り出し、タイヤをベタッと路面に落ち着けて重量や重心を巧くなだめながら弱アンダー傾向で曲げていく。

路面状況に応じて駆動配分やサスレートなどを最適化するテレインレスポンス2にはワインディングのモードも設けられており後輪側の駆動力を最大化、さすがにオーバーステア方向に転ぶほどではないが、この車格としては破格にニュートラルなハンドリングを楽しむことも出来る。

このクルマではタイトコースを走り込んだこともあるが、サーキットには似つかわしくない視点に違和感を覚えつつも、見事なコーナリングマナーを備えていることに驚かされた。

ランドローバーらしいチューニングモデル

もちろん、このクルマでそんな場所を走ろうとすること自体、まったくイレギュラーなことだ。が、単なる火勢の力任せではないことを証明するために、それは然るべき行為でもある。

レンジローバースポーツSVRは極限までオンロードのドライバビリティを高めつつも、それを気品ある立ち振る舞いと両立させた、いかにもランドローバーらしいチューニングモデルだと思う。

ランドローバー・レンジローバー・スポーツSVRのスペック

専用のアクティブスポーツエグゾーストを標準装備。
専用のアクティブスポーツエグゾーストを標準装備。

価格:1723万円
全長:4880mm
全幅:1985mm
全高:1800mm
最高速度:283km/h
0-100km/h加速:4.5秒
燃費:7.6km/L(JC08モード)
CO2排出量:-
車両重量:2450kg
パワートレイン:V型8気4999ccスーパーチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:575ps
最大トルク:71.4kg-m
ギアボックス:8速オートマティック

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