【500以上に楽しい走り】フィアット・パンダ・クロス・ハイブリッドに試乗

2020.02.12

嫌いになるのが難しい個性

そうなるとスタビリティ・コントロールが介入し、手厳しくクルマを落ち着かせようとする。ステアリングは過度に軽く、手のひらへ伝わる感触も非常に少ない。直感的な操舵感を得ているわけではない。

と、少々気まぐれな姿勢制御と操縦性を得てはいるが、パンダの運転は間違いなく楽しい。むしろコンパクトなフィアット500よりも楽しめる。ボディの動きがより顕著であるためだろう。

 フィアット・パンダ・クロス・ハイブリッド・ローンチ・エディション(欧州仕様)
フィアット・パンダ・クロス・ハイブリッド・ローンチ・エディション(欧州仕様)

インテリアは、見た目も質感も、パンダ発表からの時間の経過を感じさせる。特徴的だが、デザインの個性でいうとフィアット500の方が一枚上手。

リアシートの空間は、欧米人の体格に対応した広さはない。平均的な身重の大人に合わせてフロントシートの位置を決めると、後席は頭上も膝周りも狭さを感じるようになる。

気になる点は少あるものの、マイルド・ハイブリッドを搭載したパンダ・クロスの英国価格は1万3885ポンド(198万円)からと、お値打ち感が強い。試乗したローンチエディションの場合は専用塗装が与えられ、価格は1万4385ポンド(205万円)だった。

安全性を示すユーロNCAPで、星5つが満点のうち星3つしか獲得できていない。標準装備も決して充実とは呼べない。乗り心地や運動性能に欠点もなくはない。

だがフィアット・パンダ・クロス・ハイブリッドが振りまく小さなイタ車的個性は、不思議と嫌いになるのが、とても難しいことも事実だ。

フィアット・パンダ・クロス・ハイブリッドのスペック

価格:1万4385ポンド(205万円)
全長:3571mm
全幅:1627mm
全高:1488mm
最高速度:154km/h
0-100km/h加速:14.7秒
燃費:17.5km/L
CO2排出量:−
乾燥重量:1100kg(予想)
パワートレイン:直列3気筒999cc自然吸気+BSG
使用燃料:ガソリン
最高出力:70ps/6000rpm
最大トルク:9.3kg-m/3500rpm
ギアボックス:6速マニュアル

 
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