【たった2年で廃止】なぜ? メルセデス・ベンツのピックアップ「Xクラス」失敗の舞台裏

2020.02.12

ピックアップトラックには大きく2つの市場

Xクラスが、ピックアップトラックの本場であるアメリカで発売計画がなかった理由は、そもそもダイムラーがアメリカ向けの商品としてXクラスを企画しなかったからだ。

その背景にあるのが、世界全体でのピックアップトラック市場の二極分化だ。

フォードF-150
フォードF-150

市場その1は、アメリカ。デトロイト3(GM、フォード、FCA)の真骨頂である、フルサイズピックアップトラックだ。

GMはシボレーシルバラード、フォードはFシリーズ、FCAはラム。大出力/大トルクのV8ユニットやV6ターボを搭載し、乗用から商用まで幅広い年齢層に支持されている。

日系もトヨタがタンドラ、日産がタイタンでデトロイト3に挑む。

一方で、北米市場でミドルサイズピックアップトラックは、フルサイズピックアップトラックの影に隠れるような存在。

ある程度の市場規模があるが「せっかく買うならフルサイズ」という顧客が多い。

市場での流通数が多いため、フルサイズピックアップトラックの実売価格も3万ドル前後(300万円程度)と手頃だ。

市場その2が、新興国市場向けだ。フォード・レンジャー、三菱トライトン、いすゞD-マックスなどが売れ筋。サイズ感としては、北米ミドルサイズピックアップトラックに近いが、商品性は若干違う。

この市場にXクラスがチャレンジしたのだ。

 

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