【個性的? 懐かしい?】3本スポークのホイールを装着したクルマ 10選

公開 : 2020.02.16 20:50

1980〜90年代にかけて流行した3本スポークのホイール。最近では少なくなった、そんなデザインのホイールを標準またはオプションで装着していたクルマの中から、Classic & Sportscarが10台を選びました。

以前はよく見かけた3本スポーク

クラシックカーの世界には、論争を巻き起こしたトレンドがいくつかある。ポルシェのパシャと呼ばれるサイケデリックな内装や、TVRのカメレオン塗装はその中でも最たるものだが、今回は一時期流行した3本スポークのホイールを装着するクルマたち10台を振り返ってみたい。

好むと好まざるとにかかわらず、3本スポークのホイールは確かに存在する。少なくとも、1980〜90年代には、ルノー5からレンジローバーまで、多くのクルマに装着されていた。地元のファミリー・レストランの駐車場で、ホットハッチの改造車が履いているのをよく見かけたのではないだろうか。

3本スポークのホイール
3本スポークのホイール

1. サーブ900ターボ

おそらく、3本スポークの支持者として最も最初に思い出すのが、サーブではないだろうか。同社の「我が道を行く」精神が生んだ3本スポークのホイールは、その個性的なクルマによく似合っていた。

サーブは1980年代の初代900で3本スポークを初めて採用した。そしてそれは、21世紀に入っても続いたのだ。

サーブ900
サーブ900    Haymarket Automotive

2. ルノー5ゴルディーニ

このフランス製ホットハッチの先駆けは、英国の市場で数ヶ月の間、初代フォルクスワーゲン・ゴルフGTIを打ち負かしたことがある。 その中には、オープンリール式テープデッキから着想を得たのではないかと思うようなホイールが装着されていたクルマがあった。

主市場の欧州ではアルピーヌのバッジを付けて売られていた初代ルノー5のホットモデルは、英国では5ゴルディーニという名称で販売された。クライスラーがAlpineという商標の権利を所持していたからだ。自然吸気1.4L直列4気筒エンジンは、ツインキャブレターを装備することによって最高出力93psを発生。さらに1982年に登場したそのターボ版では、110psに達した。

ルノー5ゴルディーニ
ルノー5ゴルディーニ    ルノー

3. ダッジ・ヴァイパー

ヴァイパーRT/10は、3本スポークのホイールを装着するクルマで間違いなく最強だろう。そのホイールに純正装着するタイヤは、フロントが極太の275mm。そしてリアは巨大な335mmだった。

しかし、406psを発生するV10エンジンを搭載し、トラクション・コントロールなど持たない初代ダッジ・ヴァイパーには、それほどワイドなタイヤも、経験が浅いドライバーをクラッシュから救うための助けにはならなかった。

ダッジ・ヴァイパーRT/10
ダッジ・ヴァイパーRT/10    クライスラー

4. オペルコルサSR

英国ではボクソール・ノヴァという車名で販売されていた初代オペル・コルサのSRは、GSiよりマイルドなスポーティ・モデルだった。その足元には、3本スポークのホイールが装着されていた。いや、この場合は9本スポークと言うべきだろうか。

いずれにせよ、このホイールはオプションであり、SRに標準装着されていたのは、つまらないスチール製ホイールとプラスティック製のカバーに過ぎなかった。

オペル・コルサSR
オペル・コルサSR    GM

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