【60年間の歴史に幕】「売り方」変えるホンダ 新型フィットで問われる「感性価値」の実力

2020.02.19

新体制「感性価値」が業績に結びつく?

走ってもらえば、違いが分かります。

自動車メーカーの開発者が、昔からよく使うフレーズだ。

特に、走りをウリにしている、スバル、マツダ、そしてホンダの開発者が使うことが多い。数値によって定量化できない感覚。各社が「走るよろこび」と表現する、人間の感性に訴える領域だ。

「走るよろこび」を、より広い視野で考え直したのが、新型フィットでいる「ここちよさ」なのだと思う。

「ここちよさ」は、けっして、新型フィットだけの商品企画コンセプトではない。本田技術研究所には「感性価値」の研究チームがあり、この数年間での研究成果が新型フィットに盛り込まれている。ホンダの「感性価値」は、新型フィット以降に発売される新型車にも当然、反映される。

とはいえ、「感性価値」で実績を出すのは極めて難しい。昔ながらのホンダ車は、開発者がクルマ作りを深堀りすることで、偶発的に「感性価値」が生まれてきたからだ。

クルマに限らず、感性、味わい、そして「ここちよさ」は本来、作ろうと思って作れるものではない。

そうした極めて難しい領域に、新型フィットが挑む。

ホンダ四輪新体制のもと、「感性価値」による新たなるブランド戦略、商品戦略によって次世代ホンダらしいクルマが生まれることを期待したい。

 

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