【サーキット試乗】アルピーヌ新型A110 S ピュアと比較 エンジンスペック/車重を検証

公開 : 2020.03.07 10:20  更新 : 2020.03.21 22:33

アルピーヌA110の高性能モデル「A110 S」を試乗。筑波サーキットで試しました。「A110ピュア」と「S」、どちらを選ぶべきかは嬉しい悩みに。

もくじ

どんなクルマ? 諸元の違いは?
最大トルク 実質6420rpmまで
どんな感じ?
ハンドリングは?
サスの違い サーキットで実感
「買い」か?
「S」か ピュアか
アルピーヌA110 S スペック

どんなクルマ? 諸元の違いは?

text:Shigeo Kawashima(川島茂夫)
photo:Masanobu Ikenohira(池之平昌信)

舞台はタイトな山岳ワインディング路、軽やかに裾を翻して踊り抜ける。昔も今もA110のイメージは「舞姫」だ。

と、40年の時を経てA110が復活した時に思った。それは外観デザインとかライトウェイトスポーツらしさとか、そういった雰囲気や定義もあるが、直感的あるいはもっと深い部分での共鳴、要するに問答無用の「好き!」なのである。

アルピーヌA110 Sを筑波サーキット・コース2000で試乗。
アルピーヌA110 Sを筑波サーキット・コース2000で試乗。

そのA110に新しい仲間が加わった、A110 Sだ。

従来のバリエーションはピュアとリネージの2モデル。装備違いで、パワートレインとサスチューニングも含むシャシー設定は共通。キャビン後方に鎮座する1.8Lターボのパワースペックは、252ps/32.6kg-m。車重はピュアが1110kg、リネージが1130kg。

対して「S」は、最大トルクは標準系と同じだが、最高出力が16%アップの292ps。車重は同等の利便装備を備えるピュアと共通の1110kg。カーボンルーフ採用ならカタログ重量にも現れる軽量化が望まれるが、4kg/psを切ったパワーウェイトレシオに不満などあろうはずもない。

なお、「S」でも車体色グリトネールマットは10kg増重しているが、これはホイール総重量がフックス製鍛造ホイールより5kg増加しているため。カタログ値が10kg増になるのは表記規定による。

最大トルク 実質6420rpmまで

最高出力の違いは高回転域のトルクダウンの差。最大トルク発生回転数はともに2000rpm。回転上昇による僅かなトルク低下があるためで、“実質的”には標準系でも2000~5000rpmで最大トルクに相応のトルクを発生する。

これが「S」では2000~6420rpmとなり、回転上昇によるトルク低下も減少する。

A110 Sには光沢仕上げのカーボンルーフが採用される。
A110 Sには光沢仕上げのカーボンルーフが採用される。

7000rpmのレブリミット直前まで最大トルクで加速できるのだ。「回して稼ぐ」は時代に逆行するような気もするが、熱い走りを期待させる特性である。

全開加速性能向上を求めたパワートレインには、限界コーナリングを前提にしたシャシーを組み合わせるのが常套。その通りにサスペンションには「S」専用チューニングが施され、地上高も4mmローダウン化される。

ブレーキはキャリパー色が異なるものの標準系と共通。もっとも、フロントにアルミモノブロック対向4ピストンを配したブレンボ製ブレーキなら十二分である。

そして試乗の舞台は筑波サーキットだ。

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