【960ピース】1960年代のフィアット500をレゴで再現 新製品キットと併せて実車サイズ版も完成

公開 : 2020.03.16 20:50

クラシックな1960年代のフィアット500がレゴになりました。自分で組み立てられるキットと、そしてレゴの専門家チームが作り上げた1/1サイズが、併せて発表されました。

960ピースのレゴ・キット

text:Lizzie Pope(リジー・ポープ)

すべてのレゴ・ファンに朗報だ。プラスティック製組み立てブロックで知られるデンマークの玩具メーカーが、またもや素晴らしいクラシックカー・エンスージアスト向け新製品を発売したのだ。

今回、新たにレゴ・クリエーター・エキスパート・シリーズに加わったキットは、960ピースのブロックで再現された1960年代のフィアット500である。

フィアット500のレゴ・キット
フィアット500のレゴ・キット    Lego

だが、それだけではない。

1/1サイズには18万9032個のブロックを使用

このキットの発売を記念し、レゴは(ほぼ)小さなブロックだけで、実車サイズのフィアット500さえも完成させたのである。

ご想像どおり、それは簡単な仕事ではなかった。

レゴ・ブロック製フィアット500(1/1サイズ)
レゴ・ブロック製フィアット500(1/1サイズ)    FCA

1/1サイズのフィアット500を作り上げるには、830マンアワーと18万9032個のブロック、そしてオリジナルのフィアットのステアリングホイールを要した。総重量は400kgに達したというから、本物より100kgほど軽いだけだ。

実車と並んだブロック製フィアット500の写真を見ると、レゴは素晴らしい仕事をしたと思われる。トリノでお披露目された後、このフィアット500は3月から4月にかけて、イタリア中のレゴ・ストアを巡回する予定だという。

インテリアやエンジンも再現

さて、話を自分で組み立てられるレゴのキットに戻そう…。

完成すると高さ11cm、長さ24cm、幅11cmになるこのキットは、1960年代後半のフィアット500Fをモデルにしている。

インテリアやエンジンも再現
インテリアやエンジンも再現    FCA

丸型メーターを備えるダッシュボードや、シフトレバーにハンドブレーキ、背もたれを倒せるシートなど、インテリアまできちんと再現されている。ボンネット内にはスペアタイヤが備わり、リアのフードを開けると小さなエンジンが姿を現す。

その上にはラゲッジラックとスーツケースを載せることができる。サンルーフも開閉可能。ロードトリップに出かける準備はできているというわけだ。

おまけに、小さな折り畳み式のイーゼルとパレットや筆、そしてローマのコロッセオを背景に描かれたフィアット500の絵も付属する。

単なる自動車を超えた美術的・文化的な現象

「フィアット500は世界的な自動車のアイコンです」と、レゴのデザイナーであるピエール・ノルマンディは語る。「トリノという美しい街で、この素晴らしいクリエーター・エキスパート・シリーズの新製品と、そしてレゴ・ブロックで組み上げた実車サイズのフィアット500が人々に称賛されている様子を見たら、このクルマがいかに愛されているかということが、よくわかります」

「その有名な歴史をとおしてフィアット500は、単なる大衆車という元来の位置づけから、国際的なアイコンへと、人々の無意識的な共通認識の中で変わっていきました」と、FCA EMEA(欧州中東アフリカ地域)のブランド・マーケティング・コミュニケーションを統括するクリスティアーノ・フィオリオは付け加えた。

フィアット500(実車とレゴ)
フィアット500(実車とレゴ)    FCA

「レゴ・グループがアイコン的な製品や建造物を吟味して選んでいることを、われわれはよく知っています。フィアット500は単なる自動車というだけでなく、美術的・文化的な現象であるということです」

レゴ・クリエーター・エキスパート・フィアット500は、日本でも3月1日より全国のレゴストアおよびレゴ認定販売店で販売中。価格はオープンプライス(参考価格消費税込み1万4139円)。

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