【ここまで進化】ロータス・エヴァイヤのコンフィギュレーター まさに本物を再現

公開 : 2020.04.11 19:50  更新 : 2021.04.27 11:59

量産モデルとしては史上最高のパワーを誇ることになるロータス・エヴァイヤですが、このモデルの先進性はクルマ本体だけに留まりません。リアルタイム社という専門家集団が創り上げたカーコンフィギュレーターは実車と見紛うほどのリアルさを実現しています。

あまりにもリアル

リアルタイム社という小さな企業が創り出したコンピューター・アニメーションの素晴らしさを理解出来ないだろうと書くところだったが、実際にはそんなことはない。

まさに、それが彼らの実力を表している。

信じられないほどリアルな画像が瞬時に切り替わる。
信じられないほどリアルな画像が瞬時に切り替わる。

「素晴らしいコンピューターグラフィックス(CG)というのは、スポーツにおける有能な審判のようなものです」と、リアルタイム社で顧客サービスの責任者を務めるポール・マックスウィーニーは話す。

「普段は意識しませんが、すぐに信頼できます」

彼らは巨大な自動車メーカーを支える小規模な専門家集団の1社であり、大抵は極秘裏にメーカー内部に入り込んで仕事を行っているため、その名がひとびとに知られる機会はほとんどない。

リアルタイム社ではTVや映画、ゲーム、さらには自動車業界向けにCGI(Computer Generated Imagery:コンピューター生成イメージ)を提供している。

インターネットで見たそのあまりにもリアルな映像に衝撃を受けたわたしは、ブラックプールから数kmの距離にある農地に囲まれた元倉庫だった彼らのオフィスを訪ねることにしたが、本当にこんな場所であれほどの映像が創り出されているのかと思わずにはいられなかった。

建物のなかにはコンピューターが列を成しており、巨大なスクリーンとコンピューターが発する熱、さらにはその作動音がここで行われていることを示している。

ここには大量の処理能力と頭脳が詰め込まれているのだ。

ゲーム用高性能ラップトップ

リアルタイム社が手掛けたBBCのSFドラマ「宇宙戦争」や、こども達の間ではお馴染みのゲームソフト(グリッドやエバーワイルド、ゲーム・オブ・スローンズ、ジュラシック・ワールドシリーズなどだ)を見たことが無くても、1台のクルマに200万ポンド(2億5648万円)を支払うつもりなら、それは彼らの力でもある。

リアルタイム社では世界でもっとも先進的なコンフィギュレーターを創り出すことに成功しているが、ゲーム用高性能ラップトップコンピューターを使うというアイデアは、ロータスのスタッフが考え出したものだ。

3Dイメージも再現可能だ。
3Dイメージも再現可能だ。

ゲーム用高性能ラップトップがあれば、「場所を問わずお客様のご要望にお応えすることが出来ます」と、ロータスのデジタルマーケティング責任者、アラン・ホルロイドは話しており、EVハイパーカーであるエヴァイヤのスペックについても説明することが出来ると言う。

さらに、エヴァイヤはこれまでのロータスとはまったく違ったモデルだと言える。

それは価格だけでなく、電気モーターが発する2001psというパワーによって、今後数カ月のうちに生産が始まれば、このクルマは世界でもっともパワフルな量産モデルとなるからだ。

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