【予期せぬ成功?】日産スカイラインにみる 「インフィニティ」ブランド日本上陸の可能性
公開 : 2020.04.05 05:50
インフィニティ、日本上陸の可能性は?
G35を契機に、インフィニティの躍進が始まる。
なかでも注目されたのが、2003年登場のFXだ。プラットフォームやエンジンをG35(V35スカイライン)と共有するSUVで、生産は日産栃木工場だ。

アメリカでは90年代に始まったSUVブームが2000年代に入り、欧州ブランドが相次いで参入したことでSUVのプレミアム化が加速。その波にFXがしっかり乗った。日本でも逆輸入の左ハンドルFXが都内で増えていった。
2007年にはFXより少し小さい、EXが登場。これを、スカイライン・クロスオーバーとして日本で発売。
だが、G35→FX→EXというインフィニティとして進化を知らない日本のユーザーにとって、スカイライン・クロスオーバーといきなり言われてもピンとこない。
2013年には「モデルラインナップ拡充のため、商標対応を含めて数字表示に切り替える」(当時の日産幹部)として、インフィニティはセダンとクーペがQ、SUVがQXに名称変更した。
2019年登場のスカイラインでは、インフィニティのキャラクターデザインが消え、日産ロゴがついた。
こうして、インフィニティの歴史を振り返ると、日本での日産ブランドとの整合性を持たせることの難しさを痛感する。
つまり現状で、インフィニティ単独ブランドとしての日本展開は、極めてハードルが高いと言わざるを得ない。