【詳細情報】AMG版メルセデスEQS、2022年発売 600ps超えの電動高級サルーンか 欧州

公開 : 2020.04.07 17:50  更新 : 2021.04.27 07:08

メルセデス・ベンツは、EQSのAMGバージョンを2022年に欧州で発売します。600psを超えるデュアルモーターを搭載し、最高速度250km/hを達成する、最強のパフォーマンスモデルとなることが予想されます。

メルセデスEQS AMGバージョン

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

メルセデス・ベンツは、これまでで最も野心的な電動モデル、EQSフラッグシップ・サルーンと、600psを超えるデュアルモーター・ドライブトレインを搭載するAMGバージョン・パフォーマンスカーを計画している。

2022年初頭に標準形式で英国で発売される、Sクラスサイズのリムジンは、同社が開発した電気自動車アーキテクチャ(EVA)に基づく最初のEQモデルとなる。

メルセデスEQS AMGバージョン イメージ図
メルセデスEQS AMGバージョン イメージ図

昨年のフランクフルト・モーターショーで発表されたヴィジョンEQSコンセプトで、プレビューされたこのEQSは、スケートボードスタイルのストラクチャーにより、フラットフロアー、新しいバッテリーパッケージを提供することが可能となり、豪華で快適なEVに仕上がっている。

そのライバルには、来年発売予定の次世代のジャガーXJをはじめ、テスラモデルSポルシェタイカン、また新興企業によって現在開発されている「ルーシッド・エア」や「シャオペンP7」など、多くの新しい高級モデルがある。

EQSは、メルセデスの研究開発のトップであるマーカス・シェーファーが推進する、2030年までに、同社の売上の50%をEVとハイブリッドモデルで占めるという「電動優先」戦略を先導している。

EVとハイブリッドの今年の比率は、9%と予想されている。

メルセデスEQB/EQA AMGバージョン イメージ図
メルセデスEQB/EQA AMGバージョン イメージ図

EVAプラットフォームに関して、シェーファーは「クルマの製造方法を変えたいと思っています。焦点は電動ドライブトレインにあります」と語っている。

社内のコードネームV297で知られるEQSは、昨年の夏に発売されたEQC SUV、今後数週間で発売されるバンベースのEQV、コンパクトSUVのEQAおよびEQBに続く、メルセデスの5番目の完全なEQモデルとなる。

スマートEQフォーツー、EQフォーツーカブリオ、EQフォーフォーを含む、新しい電気自動車のサブブランド「EQ」バッジ着用モデルとしては、8番目となる。

EQのフラッグシップモデルは、短いボンネットをもった特徴的なプロポーションと、フィーチャーラインのないモノリシックボディによって、既存のハイエンドモデルと差別化され、今年の年末に、第7世代のSクラスと共に発表されることが予想されている。

エクステリアとインテリア

EQSのエクステリアで最も注目すべきは、オプションとして提供される、ヴィジョンEQSで紹介された3つの先の尖った星を特徴とし「まったく新しい顔」を提供する、ブラックパネルグリルだろう。

オプションのデジタルライトテクノロジーを備えた三角形のヘッドライトが付属される。

メルセデス・ベンツ ヴィジョンEQSコンセプト
メルセデス・ベンツ ヴィジョンEQSコンセプト

また、EQSには、固定カーボンファイバー強化プラスチック・クラムシェルボンネットが採用される。

フロントガラスのウォッシャーボトルフィラーなどのアイテムは、フロントウィングのパネルからアクセスできる。

ホイールのオプションには、さまざまなEQSプロトタイプですでに見られている、22インチアロイが用意される。

プロダクションEQSのサイズは、第3世代のCLSと同等とされるが、電動ドライブラインとフラットフロアのコンパクトなパッケージングによって、さらに大きなSクラスよりも、インテリアスペースが広くなると言われている。

「従来の燃焼エンジンプラットフォームに課されていたようなスペースへの制限は、もうありません。特にリアのスペースは、大きく変わるでしょう」

「また、リフトバックテールゲートにより、実用性が向上しましす」と、シェーファーは語る。

広々としたインテリアのハイライトとなるのは、特許申請中の、幅1.15mの総ガラスのインストゥルメントパネルだろう。

これには、メルセデスが開発した新しいユーザーインターフェースを介して操作される、一連の高解像度デジタルディスプレイが収容される。

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