【新型コロナ】日産 赤字の可能性も 通期連結業績、予想から30%以上変わる見込み

公開 : 2020.04.28 15:54  更新 : 2020.04.28 17:00

日産の業績が、当初の予想値から変わり、赤字になる可能性がでてきました。新型肺炎の影響で、30%以上変動することも考えられ、営業利益は予想から1200~1300億円程度の悪化もありえると発表されました。

営業利益 予想値から1200億円程度の悪化も

日産は、2020年3月期の通期連結業績(2019年4月~2020年3月)が、今年2月に公表した予想から30%以上変動する可能性が生じたと発表した。

新型コロナウイルス感染拡大による収益悪化傾向や、一時的な損失発生の可能性があり、赤字になる見込みもあるという。

日産の2019年度のグローバル販売は、前年同期比マイナス13.2%。国内販売(含軽)は、直近の3月単月ではマイナス19%を記録するも、軽に限ると14.9%のプラスとなっている。
日産の2019年度のグローバル販売は、前年同期比マイナス13.2%。国内販売(含軽)は、直近の3月単月ではマイナス19%を記録するも、軽に限ると14.9%のプラスとなっている。

同社は2月、通期連結業績予想について、営業利益850億円、および親会社株主に帰属する当期純利益を650億円とする発表を行っていた。

しかし、予想値に対して営業利益は1200億円から1300億円程度、また親会社株主に帰属する当期純利益は1500億円から1600億円程度、それぞれ悪化する可能性があることが発表された。

営業利益には、新型コロナウイルス感染拡大による新車および部品販売の減少による影響約900億円、販売金融事業における貸倒引当金の追加計上による影響約300億円などが含まれる見込み。さらに、親会社株主に帰属する当期純利益には持分法適用会社に関連する影響約300億円などが含まれる見込みだという。

なお日産は、「正確な影響の度合いについては、現在精査中です」としており、現在検討を進めている中期計画の見直しに伴う影響は上記には含まれず、追加的な引当金を計上する可能性があるとしている。

おすすめ記事