【ただの拡大版じゃない】フィアット500X 大人4人がゆったり乗れるチンク、あります

2020.05.29

走りは、気持ちいい

イタリア車と言うと、アバルトのような高性能でホットなキャラクターを思い浮かべようが、ふつーの実用車も侮れない。

エンジンは気持ちよくトップエンドまで回り、リニアなステアリングで思うままに操ることができるからだ。

長距離ドライブも得意な「フィアット500Xクロス」。500に対する最大のアドバンテージだ。
長距離ドライブも得意な「フィアット500Xクロス」。500に対する最大のアドバンテージだ。    前田恵介

今回試乗した「500X」は、キャラクターに似合ったカプチーノ・ベージュの「500Xクロス」。走り出せば自然な感触でドライビングが楽しめ、スロットルを全開にすれば咆哮とともに活発でスポーティな走りを披露する。

クルマ好きをニヤリとさせるイタリアの実用車の伝統をちゃんと受け継いでいた。

しっかりしたシャシーとロングホイールベース、そしてちゃんと仕事をしてくれるサスペンションにより、クラス以上のフラットな乗り心地を実現する。それだけに、ロングランも得意科目だった。

ここが、サイズの小さい500では成し得ない最大のメリットとなる部分である。

小型SUV版 「買い」か?

可愛らしいキャラクター性とスタイリングで選ぶと500に行き着くが、実用性を考えると「500X」がベストチョイスとなろう。

大きくなったとはいえ、タウンユースで持て余さないボディサイズは、行動範囲を広げてくれることだろう。

フィアットのSUV「フィアット500Xクロス」のトランク。
フィアットのSUV「フィアット500Xクロス」のトランク。    前田恵介

現代のクルマに求められる予防安全装備も、アダプティブ・クルーズ・コントロール(500Xクロスのみ)、レーン・デパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警報)、自動ハイビーム(500Xクロスのみ)、リア・パーキング・カメラ、リア・パーキング・センサー(アラーム式)、ブラインドスポット・モニター、リア・クロスパス・ディテクション(500Xクロスのみ)が備わり、商品力を高めた。

機能やコストだけを突き詰めてクルマを選ぶと、趣味性が感じられない。しかし「500X」なら見る者を微笑ませる。イタリアへの拘りやオーナーのセンスの良さが主張できよう。

一見すると500の単なる拡大版に見えるが、中身はまったく別のクルマと言え、完成度も高い。

“使える500X”は、フィアット500が好きだけど、小さくて候補から外している方にお勧めできる。また、現在フィアット500を所有していて、家族が増え(大きくなって)次のクルマを探している方にも気になる存在となろう。

フィアット500Xクロス スペック

価格:341万円
全長×全幅×全高:4280×1795×1610mm
ホイールベース:2570mm
重量:1440kg
エンジン:1331cc直4ターボ
最高出力:151ps/5500rpm
最大トルク:27.5kg-m/1850rpm
トランスミッション:6速DCT
燃料タンク容量:48L
燃費(WLTCモード):13.4km/L

フィアットのSUV「フィアット500Xクロス」。
フィアットのSUV「フィアット500Xクロス」。    前田恵介

 
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