【なぜ売れ続ける?】シエンタ全面改良5年後でも販売好調 ヤリス/フィットと渡りあえるワケ

2020.05.29

年齢幅広く ミニバンの代替が約半数

次に、購入者の男女比を見る。購入者の男女比は受注ベースで、男性が56%、女性が23%。

年齢別のデータは以下の通り。


20歳以上30歳未満:4%

30歳以上40歳未満:16%

40歳以上50歳未満:18%

50歳以上60歳未満:15%

60歳以上:23%

その他・不明:24%となった。

この結果は、シエンタの商品コンセプトである「広く世代を超えて、お客様のライフスタイルをサポートする、ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」に沿った年齢分布だといえる。

また、新車購入の際、販売店での下取り車では、ミニバンから代替が約半数となり、「トヨタで最小ミニバン」へのダウンサイジングが見て取れる。

一家の2台目だけではなく、ファーストカーとしての需要も多い。

自社(トヨタ)からの乗り換えは75%と高いが、これは他のモデルと同レベルだという。

また、軽から乗り換えは10%と少ない。

こうした販売実績データから、トヨタはシエンタが売れ続ける理由をどう考えているのだろうか?

全面改良5年目 売れ続ける理由は?

トヨタ本社の回答としては、「要因は断定的に申し上げることはできないが」という前提で、主な要因として大きく2点を指摘した。

要因1 幅広い年代に受け入れられる

お得な小さい3列シート車としてトヨタ車内でのコンパクトミニバンという独自ポジションを確立。ライフスタイルに合わせた乗り換え候補車として挙がっている中、ヤングファミリーやミドルシニア層など幅広い年代が乗っていること。

要因2 アウトドア層の開拓に成功

特別仕様のシエンタSグランパー。グランピングをはじめ、カジュアルなアウトドアを好む層にむけて投入された。
特別仕様のシエンタSグランパー。グランピングをはじめ、カジュアルなアウトドアを好む層にむけて投入された。    トヨタ

訴求方法としては、キャンプなどに特化した店舗展示などで、車内スペース重視のアウトドア層を開拓できた。

要因3 全チャネル併売車の強み

初期から全チャネル併売車として売り出していたので、どのチャネルでも提案車種として検討できている。

要因4 マイナーチェンジが奏功

また、2018年11月のマイナーチェンジで、2列シートを導入した。その販売効果については「立上り3か月の実績は計画の約135%で、導入効果はあった。

シエンタ、海外にも輸出されていた

フルモデルチェンジから5年目のシエンタ。日本市場向けの生産は、トヨタ自動車東日本・宮城県大衡工場。ここから香港にも輸出。

また、3列シートMPV(マルチ・パーパス・ビークル)の需要が多いインドネシアでも現地生産を行う。

2018年には、従来の3列シート車(6人または7人乗り)に加えて、アウトドアや車中泊に最適な、2列シート車(5人乗り)も新設定された。
2018年には、従来の3列シート車(6人または7人乗り)に加えて、アウトドアや車中泊に最適な、2列シート車(5人乗り)も新設定された。    トヨタ

最近、コンパクトSUVの台頭が目立つようになった日本市場。

そうしたなかで、「トヨタ最小ミニバン」シエンタの今後の動向に注目していきたい。

 

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