【ハリアーも十分射程!?】北米エクストレイルこと日産ローグ 街乗り充実の高級車にフルモデルチェンジ

公開 : 2020.06.15 23:15  更新 : 2021.04.22 13:28

待望の、日産新型「エクストレイル」の実態が明らかになりました。新型ローグは少なくとも外観やインテリアは、「ほぼ新型エクストレイル」だと考えられます。街乗り志向で、ハリアーの存在も脅かすかもしれません。

ハリアーもびっくりのインテリアに

text:Kenji Momota(桃田健史)

待望の、日産新型「エクストレイル」の実態が明らかになった。

北米の日産事業の統括会社、北米日産はアメリカ東海岸時間2020年6月16日午前9時、ミドルサイズSUVの新型「ローグ」を発表した。ローグとして7年ぶりのフルモデルチェンジだ。

日産ローグ(2021年/北米仕様)
日産ローグ(2021年/北米仕様)

先代のローグは、日本のエクストレイル兄弟車であり、新型ローグは少なくとも外観やインテリアは、「ほぼ新型エクストレイル」だと考えられる。

ボディサイズは、全長4648mm×全幅1839mm×全高1700mm。先代と比べて、全長で38mm長く、幅は同値、全高で5mm低い。ホールベースは先代と同値の2705mm。

フロントマスクは、日産SUVのシンボルであるVモーションを採用し、ヘッドライトは細く切れ上がったLEDで精悍なイメージに刷新。

サイドビューは前後ガラスの形状を先代から踏襲しつつ、ホイールアーチを樹脂製パーツを使い、またサイドステップで華麗さを演出。

リアビューも先代をモチーフに、リアコンビライトを小型化するなど凝縮感を強調した。

インテリアは、先代から大きく変わって、ハリアーやレクサスRXに対抗するような高級な上質感。

ダッシュボードは、12.3インチのデジタルダッシュボード、クラス最大の10.8インチのヘッズアップディスプレイ、そして9.0インチのタッチスクリーンを組み合わせた。

では、注目のエンジンは?

新型日産ローグ 北米市場の稼ぎ頭

先代と同様にエンジンは2.5L直列4気筒のみで、出力は先代比11psアップ。変速機はエクストロニックCVTとなる。

駆動方式はFFと、インテリジェントAWDの2タイプ。

日産ローグ(2021年/北米仕様)
日産ローグ(2021年/北米仕様)

予防安全ではもちろん、最新のプロパイロットを装備する。

さて、ローグとはどういうモデルなのか?

ライバルは、トヨタRAV4ホンダCR-VマツダCX-5フォード・エスケープ、そしてGMシボレー・エクイノックスで、アメリカでのコンパクトSUVに属する。

近年はセダンからのSUVシフトが進み、コンパクトSUVのボディサイズは大型化してきた。

そんな激戦区のコンパクトSUVで、ローグは北米日産の稼ぎ頭だ。

直近の2019年では、日産のアメリカ国内販売総数122万8000台のうち28%を占める、35万447台を売る主力モデルだ。

日本で年間35万台というと、2019年度販売台数のトップ3である、トヨタ・カローラプリウスシエンタを合算してもまだ少し足りない。

それでも、ローグ販売台数は前年比15%減。2018年は41万台も売れていた。

ただし……、今年5月の決算報告で日産の内田誠CEOが指摘したように、2018年頃までは過剰な販売奨励金をバラまいて台数を稼いでおり、それが日産本体とディーラーの経営を圧迫してきた。

2019年は販売奨励金の戦略を大幅に見直した結果、販売台数減となったが収益は改善したという。

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