【ディスカバリー・スポーツの好敵手】メルセデス・ベンツGLB 220dへ試乗

公開 : 2020.07.26 10:20

ランドローバー・ディスカバリー・スポーツのライバルに当たる、7シーターのGLB。プラットフォームはAクラスやBクラスと共有します。上質でパワフルなディーゼルエンジンを搭載した220dを、英国編集部が評価しました。

もくじ

プラットフォームはAクラスと共有
ディスカバリーよりエンジンとATは好印象
コンパクトSUVとしての総合力は高い
メルセデス・ベンツGLB 220d 4マティック AMGライン・プレミアム(英国仕様)のスペック

プラットフォームはAクラスと共有

text:Simon Davis(サイモン・デイビス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
欧州ではランドローバー・ディスカバリー・スポーツと真っ向勝負となる、新しいコンパクトSUVのメルセデス・ベンツGLB。

これまで小さなディスカバリーは、7シーター・レイアウトと秀でたオフロード性能で、プレミアムSUV市場の1カテゴリーを独占してきた。このGLBは、英国ゲイドンのブランドに、冷や汗をかかせることになるだろう。

メルセデス・ベンツGLB 220d 4マティック AMGライン・プレミアム(英国仕様)
メルセデス・ベンツGLB 220d 4マティック AMGライン・プレミアム(英国仕様)

小さなGLSと呼べるGLBが土台とするのは、メルセデス・ベンツ製のMFA2プラットフォーム。ハッチバックのAクラスや、一回り大きいBクラスと、基本的には同じ骨格となる。

GLBの場合、3列目のシートを載せるために、MFA2は少し伸ばされている。全長は4.6mをわずかに超え、ディスカバリー・スポーツより長い。

英国で現在選べるエンジンは、4気筒のガソリンとディーゼル。加えて、プラグイン・ハイブリッドや高性能なAMGモデル、純EVモデルも順次投入予定となっている。

今回試乗するのは、ディーゼルエンジン版ではトップグレードとなるGLB 220d。最高出力189ps、最大トルク40.7kg-mを発揮する。

トランスミッションはメルセデス・ベンツ製の8速AT。前輪駆動ベースの四輪駆動システム、4マティックが組み合わされる。

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式でリアがマルチリンク式。アダプティブ・サスペンションはオプションで選択可能だが、AMGライン・プレミアムとなる試乗車には装備されていなかった。英国価格は、4万3280ポンド(579万円)だ。

ディスカバリーよりエンジンとATは好印象

このディーゼルエンジンは素晴らしい。ディスカバリー・スポーツD180に搭載されるユニットを、余裕で越えるパワー感がある。GLBの車重がディスカバリー・スポーツより220kgも軽いことも、大きな影響を与えているはず。

洗練性でいえば、アウディQ3やBMW X1で選べる4気筒ディーゼルほどではないものの、高負荷時に荒々しさを感じることもない。8速ATも、ディスカバリー・スポーツの9速ATより好印象。AT任せでもリズム良く変速してくれる。

メルセデス・ベンツGLB 220d 4マティック AMGライン・プレミアム(英国仕様)
メルセデス・ベンツGLB 220d 4マティック AMGライン・プレミアム(英国仕様)

背の高いボックス状のボディにも関わらず、操縦性も良好。高速コーナリング時はそれなりのボディロールも許すが、SUVに期待するものとして不足はない。GLBの評価を下げるものではないだろう。

グリップ力にも優れるし、ステアリングは直感的で正確。途中での修正操舵も不必要だ。ただし、ディスカバリー・スポーツの方が、ステアリングの操舵感は好感触ではある。

GLBのステアリングは軽く、車重やボディの大きさを隠そうとしているような印象を受ける。反面、ディスカバリー・スポーツの方はレシオがやや穏やかで、ダイレクトさが強く好ましい。

アダプティブ・ダンパーでなくてもGLB 220dの乗り心地は全般的に良い。負荷がかかった時でも、車重のあるディスカバリー・スポーツほどのしなやかさを感じないが、充分に快適だ。

波打った路面や継ぎ接ぎの多い区間では、乗り心地の硬さが目立つ。しかし、舗装の剥がれたくぼみなどを通過しても、しっかり処理してくれる。

 
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